自分のペースで活動できる安心感 さくら国際高校 東京校・卓球部

ダンス部やサッカー部、野球部などさまざまな部活動が活発に行なわれてる、さくら国際高校 東京校。2017年6月11日(日)、都内で行なわれた卓球部の定通制の大会の様子を取材するとともに、部活動の様子を伺いました。

自分のペースで活動できる安心感 さくら国際高校 東京校・卓球部

さくら国際高校 東京校・卓球部 定通制卓球大会レポート

さくら国際高校 東京校の卓球部の現在の部員は7名(2017年6月時点)。毎週1〜2回、練習を行なっています。不登校を経験した生徒へのフォローに定評がある同校らしく、部員ひとり一人の事情やペースに合わせた活動できるよう、サポートしています。卓球未経験者の入部ももちろん受け入れています。

大会実積としては、2016年度の定通制大会で、小池塔子さん(当時2年生)が個人優勝を果たしたほか、JASAの大会でも団体、個人ともに優勝をしています。

2017年6月11日、定通制卓球大会の様子を取材しました。この日は団体戦の東京予選で、都内の定時制高校・通信制高校の卓球部が集まり、東京代表の座をかけてトーナメントを戦います。

さくら国際高校 東京校・卓球部は、この日は男子の部のみのエントリー。シングルス4・ダブルス1試合を戦い、3試合先取した高校が勝ちとなります。

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1試合目、副部長のMくんが登場。緊張したのか、ちょっと動きがかたい印象です。途中、顧問の先生から「足が動いてないよ」「いつも通り(プレイすれば大丈夫)」「落ち着いて」などの声がかかりますが、11-4、11-2、11-7でストレート負けしてしまいます。

2試合目は2年生のSくんです。1・2ゲームでは、軽快にスマッシュを決め、5-11、8-11とリードします。その後の3・4ゲームが、13-11、11-8とタイに持ち込まれますが、5ゲーム目も9-11で勝利し、この試合をものにします。交互に1点を入れ合う展開になった5ゲーム目は非常に見応えがありました。

3試合目はダブルスです。さくら国際高校 東京校は副部長のMくんと1年生のYくんのペアが出場しました。1ゲーム目、先取点を奪いますがすぐに逆転されてしまい、その後は一度もリードが奪えず、11-5、11-7、11-5で敗れてしまいます。

4試合目は再びSくんが登場。対戦相手は、1試合目でMくんを敗った選手です。リードされ追いつき、またリードされて…という激しい展開が続きますが、最終的には11-9、11-9、6-11、11-2で惜しくも負けてしまいました。

残念なことに今回の大会では1回戦負けという結果に終わってしまいましたが、3人という少ないメンバーながら、懸命に戦いました。

部活動を通して、通学が苦手な生徒の高校生活をサポート

試合後に、試合に出場した3人の男子部員に学校生活について、また顧問の斎藤由貴子先生に部活動の様子などを伺いました。

副部長のMくん(理系進学コース/2年生)

「今日の試合では緊張してしまって、いつもの練習のように動けませんでした。僕は体調が悪くて朝なかなか起きられないのですが、この高校は、そういった事情も理解してくれるで安心して高校生活を送ることができます」

Sくん(ペット・アニマルコース/2年生)

「魚を釣ってさばいたり、動物の世話をするのが好きで、将来は動物関係の仕事に着きたいと思っています。さくら国際高校に「ペット・アニマルコース」というのがあるのを知り、オープンキャンパスで見学後、入学を決めました。この高校は先生がみんな優しいところが気に入っています。

中学生の時に、短期間だけ卓球教室に通ったことがありましたが、本格的に卓球を始めたのは高校に入学してからです。2年生になってから入部したのですが、卓球部は上下関係があまり厳しくなくて伸び伸びした雰囲気が気に入っています」

Yくん(進学コース/1年生)

「海外の学校に通っていたのですが、勉強について行けず、高校はさまざまなサポートが充実しているさくら国際高校に通うことにしました。この高校は、全体的に先輩後輩の垣根があまりないところが気に入ってます。卓球は、友だちと遊んだ程度の経験しかありませんでしたが、さくら国際高校の卓球部は初心者の自分でも参加しやすい雰囲気です。

新入部員として先輩とペアを組んで試合に出ることが決まりましたが、ダブルスの練習を十分にできず、今日の試合では息のあったプレーができませんでした。これからさらに練習を積んで、次の試合に臨みたいと思います」

顧問の斎藤由貴子先生

「卓球の場合、公式試合でも生徒が試合の審判を務める必要があるので、ルールやマナーなど最低限の知識がないと、試合に参加させることはできません。

5年前から卓球部の顧問をやっているのですが、私自身は学生時代はバスケットをやっていて、実は卓球は未経験だったんです。そういったこともあるせいか、卓球部では先輩が後輩の面倒をよく見てくれています。試合中の戦略とかも生徒同士で話し合わせたりしているのですが、ふだん話をしない生徒も、そういう時はきちんと話し合ってやっています。また、今年から副顧問に卓球経験のある伊東英紀先生が入り、技術的なサポートなどをやっていただいているので、たいへん助かっています。

今回の団体戦は、1回戦負けという悔しい結果になってしまいましたが、当初は個人戦だけの出場のつもりでした。しかし、今年から入部した生徒が何人かいたので、公式戦に慣れるため、また部活動として連携を高める意味合いで出場を決めました。今日出場した生徒も、来週にはまた個人戦の試合がありますので、そこに向けて良い経験になったのではないかと思います。

部活動を通して、これまで不登校だった生徒や、集団生活が苦手な生徒の高校生活を補えたらいいな、と思ってやっています。今は練習時間が少ないのが悩みですね」

2017年度には、夏にJASAの大会と、秋にはまた定通制の大会があります。今回の敗戦の悔しさをバネに、頑張って活動して欲しいですね。

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「さくら国際高等学校 東京校」とは

東京・代々木にあるさくら国際高等学校 東京校は、小学・中学校時代に不登校を経験した人や、転校を考えている高校生などが安心して通えることをモットーに掲げる単位制・通信制高校です。身だしなみや生活指導にも力を入れ、部活動も積極的に行なわれています。特にダンス部、バスケット部、野球部、サッカー部などは、過去さまざまな公式大会で優秀な成績をおさめています。

選べるコースは4種類あり、大学進学を目指す「進学コース」、クリエイティブな仕事での活躍を目指す「マンガ・アニメコース」、録音スタジオなどの完備された環境で学べる「声優・タレントコース」、動物に関する知識やトレーニング方法などが学べる「ペット・アニマルコース」があります。

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