中学から通える通信制高校・サポート校
「今通っている中学に馴染めない」、「通信制高校への進学に興味があるけれど、どんな場所かわからずちょっと不安」と悩んでいる中学生の皆さん。実は、通信制高校には中学生から通えるところもあるんです。一体どんなところなのか、ちょっぴり覗いてみましょう。
中学生から通信制高校付属のフリースクールに通える
通信制高校やサポート校の中には、中学生を対象としたコースを開設しているところがあります。通信制高校の中に、中学生が通える「フリースクール」が設置されていると考えるとわかりやすいでしょうか。学校独自のカリキュラムを実施しているところもあれば、既存のフリースクールと連携を取りながら運営している学校もあります。
形態が「フリースクール」であるため、元々通っていた中学に籍を置きながら、通信制高校のコースへ通うスタイルをとっている学校がほとんどです。通信制高校へ登校した日数を、在籍中学の出席日数としてカウントしてくれる場合もありますから、中学校や通信制高校へ問い合わせてみましょう。ちなみに、このコースを修了しただけでは「中学を卒業した」ということにはなりませんから注意が必要ですよ。
不登校の支援の場・フリースクールってどんなところ?
『フリースクールの出席は、学校の出席日数にカウントされるの?』
中学から通える通信制高校・サポート校を選ぶメリット
高校進学がスムーズに行える
不登校の生徒が抱える最大の悩みが中学卒業後の進路ですよね。通信制高校が開設するフリースクールへ通えば、中学卒業後、そのまま上級の高校へとスムーズに進学することができます。
あらかじめ友達や環境に慣れることができる
通信制高校に入学する前に、学校の雰囲気や学習環境が自分に合っているかどうかを確かめることができるのも大きなポイントでしょう。また、フリースクールで出来た友だちと一緒に進学できるのも嬉しいですよね。「新しい環境が苦手」という人にオススメです。
登校の練習ができる
不登校の生徒にとって、「毎朝起きて学校へ行く」という行為はとても難しいもの。通信制高校が開設する中学生向けコースなら、週1日~など「決まった時間に登校する」練習を無理なく行いながら、規則正しい生活リズムを取り戻すことができます。
勉強の学び直しができる
学校へなかなか行けず、勉強の遅れが気になっている人にもオススメです。個々の習熟度に合わせたカリキュラムを作成し、個別で授業を行ってくれるところがほとんど。そのため、自分のペースで学習を進めることができます。学習指導以外に、さまざまな体験授業を行っている学校もありますよ。
中学から通える通信制高校・サポート校一覧
鹿島学園高等学校
鹿島学園高等学校が連携する鹿の子倶楽部「中学生コース」では、一人ひとりに合わせた学習計画を作成し、在籍中の中学校と連携を取りながら生徒をサポート。卒業後は鹿島学園高等学校への進学が可能です。鹿の子倶楽部「中学生コース」は、都内に秋葉原・目黒など複数のキャンパスがあるほか、千葉、茨城、埼玉、愛知、大阪、京都、奈良、広島にもキャンパスがあります。
中央高等学院
中央高等学院には「中学生コース」があり、『少人数制』・『個々に合わせた指導』・『豊富なカリキュラム』を柱に、中学卒業までしっかりサポートしてくれます。
授業は毎週土曜日に行われ、卒業後は中央高等学院へスムーズに進学することができます。(エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)
飛鳥未来高等学校
飛鳥未来高等学校は創立60年以上の歴史をもち、高校だけでなく専門学校も多数運営する三幸学園グループの広域通信制高校です。
系列の小学校4年生~中学3年生を対象としたフリースクール「飛鳥未来中等部初等部」は、現在の生活状況や学習目的にあわせてコースが選べます。週1日通う1DAYコースと、 最大週5日通うスタンダードコース、自宅から参加可能なネットコース(中学生のみ)があります。「飛鳥未来中等部初等部」は札幌・仙台・御茶ノ水・立川・名古屋・大阪・神戸に教室があります。
中央アートアカデミー高等部
東京・原宿にある中央アートアカデミー高等部は、創立40年の歴史を持つ中央高等学院を母体としているサポート校です。「マンガ・イラストコース」では、中学生コースを設置しており、現役で活躍するプロの指導のもと、マンガやイラストのテクニックを楽しく学ぶことができます。授業は週1日2時間程度。集団生活に少しずつ慣れることで、高校進学への自信をつけます。(エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)
秀英NEO高等学院
秀英予備校が静岡県静岡市に設立した秀英NEO高等学院には、中学生のための「SHUEIフリースクール」を併設しています。登校日数は体調や生活リズムにあわせて「週2日コース」と「週5日コース」から選ぶことが可能。さらに各中学校の校長先生の許可があれば、「SHUEIフリースクール」に通学すると中学校の出席日数にカウントしてもらえます。
(エリア: 静岡県)
ルネサンス高等学校
日本で初めてeスポ-ツコースを開設した高等学校として知られる、ルネサンス高等学校。中学生を対象としたeスポーツ&プログラミング教室「ルネ中等部」を2020年から開設しています。「早いうちからeスポーツを学びたい!」という方にお勧めです。ルネ中等部は、新宿代々木キャンパスと梅田eスポーツキャンパス、池袋・横浜・名古屋・大阪・岡山・博多のほか、2024年4月からは茨城県水戸市に水戸校、大阪市中央区になんば校が新たに加わります。
原宿AIA高等學院
オルタナティブスクールであり通信制サポート校でもある原宿AIA高等学院。もちろん高卒資格を取得することも可能です。原宿AIA高等学院では、中学生向けのフリースクールを実施しています。授業は1日1~2コマ。学校の勉強のサポートはもちろん、お笑い、K-POP、作曲、英会話…など多彩な分野のプロジェクト学習も行っています。
※東京都在住で公立の中学校に在籍している場合は、実質無料になります。
(エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)
トライ式中等部
「家庭教師のトライ」が運営するサポート校・トライ式高等学院には、中学生のためのフリースクール「トライ式中等部」があります。長年蓄積してきた不登校サポートのノウハウを活かし、生徒の体調面から、高校進学・大学進学まで徹底的にサポート。通学スタイルも、通学型・在宅型・オンライン型の3つから自由に選ぶことができ、途中で変更も可能です。不登校などで、勉強の遅れが心配な人にも、完全マンツーマン授業やAI教材、オンライン講座を組み合わせて、一人ひとりに最適な学習カリキュラムを作成。自分のペースで勉強の遅れを取り戻すことができます。
(エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・大阪府・兵庫県・福岡県など全国)
マナリンク高等学院
マナリンク高等学院は、完全オンライン対応でスクーリング以外は登校の必要がないサポート校です、同校は、不登校の小学生・中学生のためのオンラインフリースクール「マナリンク小中等部」も運営しています。このフリースクールは、「学校復帰を目的としない」をコンセプトとし、「好きな先生と個別指導で学習活動」で小学生の学び直しから高校入試までサポートしていきます。
(エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・大阪府・兵庫県など全国)
N高等学校
大手出版社KADOKAWAが創立したことで知られるN高等学校には、中学生が通える「N中等部」があります。N中等部では、社会で求められる総合力を身につけるための実践型授業を行う「プログレッシブスクール」として、21世紀型スキル学習やプログラミングなど多彩な学習コンテンツを展開。一人ひとりが、自分のペースで学ぶことができます。オンラインで参加できるネットコースと、キャンパスに通う通学コースがあります。通学コースのキャンパスは新宿、池袋、町田、横浜、名古屋、神戸など全国8都府県に14キャンパスを展開しています。
第一学院高等学校
第一学院高等学校では学習型フリースクール「みらいのつぼみ」と連携を図り、キャンパス内にフリースクールスペースを設置しています。「居場所」の提供や家族の支援だけでなく、学力面やソーシャルスキルの向上にも力を入れています。
おおぞら高等学院
おおぞら高等学院の中学生サポートコース「くれしぇんど」では、通学型と在宅型の2コースを設置。学習指導だけでなく、一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。卒業後にはそのままおおぞら高等学院へ進学することができます。
また、2019年1月から横浜と東京に「KTCみらいスクール」を開校。中学生向けに、コミュニケーション能力や、論理的思考、プレゼンテーション能力を伸ばすための学びを提供します。
星槎国際高等学校
星槎国際高等学校を運営する星槎グループは、不登校などの悩みを抱える生徒のための私立中学校(星槎中学校、星槎名古屋中学校、星槎もみじ中学校)や、フリースクールを開校しています。卒業後は星槎国際高等学校へ進学することも可能です。
国際高等学院
国際高等学校の「中学生フリースクールコース」では、国数英の3教科をメインに個別カリキュラムを作成し、学習をサポート。週1~2日コースから始め、慣れてきたら毎日通学コースへ変更することもできます。卒業後は提携する通信制高校への進学が可能です。