コーチやOBが親身に教えてくれるから安心 さくら国際高等学校 東京校バスケット部

さくら国際高等学校 東京校(東京・渋谷区)のバスケット部は、「バスケットの楽しさを通じて人間関係を構築する」ことを主眼に、週2〜3回練習を行なっています。バスケット部の部活動の様子を取材しました。

コーチやOBが親身に教えてくれるから安心 さくら国際高等学校 東京校バスケット部

部活動を通して規律正しい生活やコミュニケーションスキルが身に付く

キャプテンやOBが親身になって指導

さくら国際高等学校 東京校バスケット部の活動は、週2、3回。生徒に負担のない程度に、シュート練習やミニゲームをしたり、教室でミーティングを行います。取材時は、顧問の須田彩夏先生と副顧問の秋田谷(あきたや)潤先生、そしてボランティアで指導を引き受けるOBが見守る中シュート練習が行われました。

この日の部活動は、15時45分から17時45分まで。まず軽いランニングで体をならし、それからキャプテンであるS君、副顧問の秋田谷先生、OBの指導のもとにシュート練習が行われました。

キャプテンやOBが親身になって指導

部員は6名。男子5名と女子1名です。2人1組でオフェンスとディフェンスの役割を分担してシュートしたり、1人でシュート練習をしたりと、練習の方法は部員の自主性に任されています。顧問の須田先生は、部員が安全に練習を行っているかどうか見守り、時折「ナイスシュート!」と声をかける。副顧問の秋田谷先生とOBは、部員と組み、オフェンスやディフェンスを担当。キャプテンのS君は、部員の動きに対して適宜コメント。なかなかシュートに成功できない新入生が見事ゴールを決めると「いいよ、その調子」と褒めます。たとえシュートに失敗しても誰も責めたりせず、各自がマイペースでバスケを楽しんでいる様子が窺われます。

副顧問の秋田谷先生は、このバスケット部の趣旨について、「競技レベルを上げることよりも、バスケの楽しさを通じて人間関係を構築したり、通学意欲を上げることを目指しています」と語ります。

生徒たちを理解してくれるコーチやOBも

さくら国際高校 東京校のバスケット部には、大会前後や4月の新入生入部の時期などには、生徒のフォローを専門に行なうコーチが指導に参加することもあります。また、元バスケット部のOBが毎回、指導のためにかわるがわるやってきて親身になって教えてくれるので未経験者でも安心して入部することができます。

とはいえ、スポーツをやるからには試合には勝ちたいもの。この取材の2週間後には全国定時制通信制体育大会(全国高等学校定時制通信制体育大会)の試合があり、今回の目標は1回戦でも2回戦でも少しでも勝ち進むことだそうです。また、夏ににはJASA・STNバスケットボール大会があるので、1回でも勝てるよう頑張りたいとのことです。

なお、このさくら国際高等学校 東京校バスケット部は、過去には、JASA男女混合大会で準優勝したこともあります。

今の悩みは、部員をもっと増やしたいということ。特に女子部員が1名だけなので、バスケットの楽しさをもっともっと校内生徒に伝え、たくさんの仲間と一緒にバスケットを楽しむことが目標です。

※全国定時制通信制体育大会(全国高等学校定時制通信制体育大会)というのは、定時制と通信制の運動部の大きな祭典で、毎年8月頃に約3週間の日程で行われます。軟式野球、バスケットボール、ソフトテニス、卓球、陸上、バスケなど、約11種目の競技が全国各地の地区大会を勝ち抜いた選手が出場し、東京及びその近郊で行われます。

※JASA・STN大会とは、全国のサポート校加盟の日本オルタナティブスクール協会(JASA)が主催する都内の通信制高校のスポーツ大会です。毎年夏に開催され、バスケは男女混合で参加できる枠もあります。

「バスケット部の活動をきっかけにコミュニケーション能力があがりました」

練習後、このバスケット部の活動に対して、キャプテンと女子部員の2名にインタビューを行ないました。

キャプテンのS君・総合コース3年生

練習後、このバスケット部の活動に対して、キャプテンと女子部員の2名にインタビューを行ないました。─この学校に入学したきっかけは何ですか?

「正直に話すと、公立の高校を受けたんですけれど全部落ちて。二次募集でさくら国際高等学校 東京校に合格しました」

─実際に学校に入ってみてどうですか?

「中学では遅刻ばかりだったけれど、さくら国際高等学校 東京校は校則がしっかりしていて、週5回通学型なので、規則正しい生活が身につき、しっかりと学校生活が送れています。また、いじめがなくみんな仲がいいのが良いと思います」

─なぜバスケット部に入ったのですか?

「小学校、中学校とミニバスケをやっていたので、高校でもバスケをやりたいと思って入部しました」

─バスケット部について感想は?

「元バスケット部の卒業生が毎回練習に付き合ってくれて親身になって指導してくれるのが心強いです」

─将来の夢は?

「具体的には将来どうするかまだ決めていないので、これからゆっくり考えたいと思います」

唯一の女子部員のHさん・理系コース2年生

─入学のきっかけは?

「全日制普通科の高校に入学したんですけれど、勉強についていけなくて。高校1年の冬に転校してきました」

─入学してみて学校の感想は?

「先生はフレンドリーに接してくれるし、廊下を歩いていても、先輩方がやさしく声をかけてくれます。先生も生徒もみんなやさしくて裏表がないので、本当の意味でのコミュニケーションが取れると思います」

─バスケット部に入ってみてどうですか?

「女子部員は私1人だけなので、みんなから『大丈夫?』と言われますが、私は十分楽しいです。また、部活を通して、年上の方と話す機会が増えるので、コミュニケーションスキルが上がった実感があります」

─将来の夢は?

「この学校に入ってから、理系に挑戦しようと思って理系コースに入りました。大学進学を希望していますが、まだ具体的にはどの大学のどの学部に、というのは決めていません。これからゆっくり考えたいと思います」

部活動には、競技レベルを上げることだけではなく、活動を通して人間関係を構築するスキルが身に付けられる、という目的もあります。同じ活動をする仲間ができることで、通学する楽しみも増え、自然と規則正しい通学習慣が身に付き、高校生活を謳歌することができます。不登校生へのサポートが充実しているさくら国際高等学校 東京校のバスケット部は初心者でも、先生やキャプテン、OB、コーチがきめ細やかなフォローをしてくれ、あたたかく迎えてくれます。

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「さくら国際高等学校 東京校」とは

東京・代々木にあるさくら国際高等学校 東京校には、バスケット部のほかにもダンス部、野球部、サッカー部などがあり、さまざまな公式大会で優秀な成績をおさめるなど、部活動が活発に行なわれています。

「誰もが安心して通える高校」をモットーに掲げ、制服の着用を義務づけており身だしなみなどの生活指導にも力を入れています。

コースは4つに分かれており、大学進学を目指す「進学コース」、クリエイティブな仕事での活躍を目指す「マンガ・アニメコース」、実践的な環境でさまざまな表現力を習得していく「声優・タレントコース」、動物に関する知識やトレーニング方法などが学べる「ペット・アニマルコース」があります。

 

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