高校生でもアルバイトしながら一人暮らしはできる?
現在高校生の人やこれから高校進学する人の中には「親と不仲で距離を置きたい」や「地元を離れたい」「遠くの場所でやり直したい」という人もいると思います。しかし、一人暮らしをするためにはお金がかかります。ここでは、高校に通いながら一人暮らしを行う際のポイントをご紹介します。
目次
高校生でも一人暮らしは可能
「親と不仲で距離を置きたい」とか「地元を離れたい」「遠くの場所でやり直したい」など理由はさまざまですが、「早く一人暮らしがしたい!」と思っている人も少なくないのではないでしょうか。
一人暮らしをすれば、自由になれると思っている人もいるかもしれません。
実際に高校生で一人暮らしをすることは可能なのでしょうか?
結論から先に言うと、高校生でもアパートなどを借りて一人暮らしをすることは可能です。しかし、未成年がアパートなどを借りる際には、必ず保証人が必要になります。そのため、親に内緒で一人暮らしをするのは非常に難しいと言えるでしょう。
また、一人暮らしをするとなると、毎月の生活費が必要です。もちろん親御さんからある程度負担してもらえる人もいるかもしれませんが、「親と不仲」が理由で一人暮らしするのであれば、補助してもらうのが厳しい場合もあるでしょう。その場合はアルバイトなどで自分でお金を稼ぐ必要が出てきます。
全日制高校に通いながらアルバイトをして、自分の生活費を自分で稼いで一人暮らしもできなくはありませんが、平日は夕方まで学校があり、その後アルバイトすることになるので相当忙しい毎日を過ごすことになるでしょう。休日もなくなる可能性もあるので身体を壊してしまうかもしれません。
高校生でも一人暮らしは可能ですが、現実には生活費の面や保証人の問題で、一人暮らしをしている人はごくわずかです。一人暮らしをすれば、親と一緒に暮らすよりも、自由に暮らすことができるようになるかもしれません。一方で費用などの問題の責任を自分で取る必要が出てくるので、責任は重くなります。
一人暮らしをする際は、一人暮らしの際に掛かる費用などにも目を向けて、しっかりと考える必要があります。
一人暮らしにかかる費用は月200,000円程度
一人暮らしをするとなると、当然ながらさまざまな費用が必要になってきます。1ケ月にかかる費用を下にざっくりまとめてみました。
家賃 : 約60,000円
食料:約39,000円
光熱・水道:約13,000円
家具・家事用品:約5,500円
被服及び履物:約5,000円
保健医療:約7,500円
交通・通信:約19,000円
教養娯楽:約18,000円
その他:約31,000円
合計…約200,000円
全国賃貸管理ビジネス協会による2023年度2月の全国家賃動向調査によると、東京の1部屋(1R・1K・1DK・1LDK)の平均家賃は約68,000円となっています。東京以外であれば、50,000円前後が平均となっています。
家賃以外の、一人暮らしにかかる生活費を総務省による家計調査(2022年度)のデータから見てみると、全国平均では130,023円、東京などの大都市圏では136,984円となっています。
上記を目安とすると、一人暮らしには1か月あたり200,000円ほど必要だということになります。
また、一人暮らしをするのであれば、できるだけ貯蓄もしたいものです。毎月いくらぐらい貯蓄するかにもよりますが、貯蓄をするのであればさらに費用がかかります。
通学やバイト先に行くための交通費も必要になります。病気などで急な出費に迫られることもあるでしょう。あくまでも最低ラインが「平均200,000円」なのであって、実際に一人暮らしをするとなると、さらに費用が掛かります。
一人暮らしを続けるのならば、これらのコストをいかに減らしていけるかが問題です。アパートを借りるのであれば、敷金・礼金のかからない物件を選んだり、不動産会社を通さず大家さんと直接契約したりすることで、家賃としてかかる費用を大幅に減らすことが可能です。
また、自炊すれば食費を節約することもできます。安く売られている食材を使って食事を作り、冷凍するなどしてストックしておくのがおすすめです。昼食もコンビニで買ったりせず、手作り弁当を持参しましょう。
水道光熱費も、できるだけ無駄遣いをせず、節水・節電に努めましょう。
通信費の見直しも忘れずに行いましょう。毎月の携帯代は意外と高額です。自分の使い方に合ったプランに変更することで、出費を抑えることができます。
友達と遊びに行く際にかかる交際費ですが、これも高額になりがちです。お金の掛からない趣味を見つけるなどして、上手に出費をコントロールしましょう。
健康管理もコスト削減には大切なことです。風邪を引いて病院に行けば、診察費や薬代が掛かります。アルバイトを休めば、その日の給料は0円です。一人暮らしをするのであれば、さまざまなことに気を配る必要があります。
高校生がアルバイトで稼げる金額は?
アルバイトの時給は住んでいる地域によって異なります。近年、アルバイトの最低賃金は増額傾向にあり、2024年10月からは、最も高額な東京都で時給1,163円、最も安い地域が951円、全国平均は1,055円となっています。
高校生がアルバイトをして一か月に得られる給料は平均45,000円程度と言われています。ファストフードやコンビニ、居酒屋などでアルバイトをしている人が多いようです。全日制高校に通学している高校生は、平日は部活などでバイトができない分、週末にシフトを入れていることが多いと言います。ある程度の金額なら稼ぐことができますが、テスト期間前などになるとどうしてもシフトを減らさざるを得ず、思ったように稼げないというケースも珍しくありません。
一人暮らしをするにはある程度の収入が必要なので、学校に通いながらアルバイトをするのではとても一人暮らしに必要な収入を得るのは難しいでしょう。自分一人の収入だけで暮らしていくためには、それなりの時間働く必要があります。学業とアルバイトを両立させたいのなら、少し工夫する必要があるのは言うまでもありません。
通信制高校ならアルバイトがしやすい
高校に通いながらアルバイトをしたいのであれば、通信制高校への進学も考えてみましょう。通信制高校の場合、全日制の高校よりも時間に余裕があるので、長時間働くことができます。
学校によっては、スクーリングは年に数日だけというところもあるので、毎日学校に通う必要のある全日制高校よりも格段に自由な時間を持つことができるのです。
また、全日制高校の場合、学校によっては校則でアルバイトが禁止されているところもありますが、通信制高校の場合はアルバイトに制約が無く、自由にアルバイトができます。実際、通信制高校に在籍している生徒の中には、毎日アルバイトをしながら学んでいる生徒もたくさんいます。
通信制高校とは?全日制高校との違いを紹介
おすすめの通信制高校一覧
アルバイトしやすい通信制高校一覧
鹿島学園高等学校
鹿島学園高等学校は、全国各地にキャンパスのある通信制高校です。全国各地にキャンパスがあるので、自分が通いやすい場所に通学することができます。自分の学習ペースによって「自宅学習」「週1日」「週2〜5日」など登校日数を選べるので、登校しない日にはアルバイトに集中しやすくなっています。
鹿島朝日高等学校
鹿島学園高等学校の姉妹校で、全国どこからでも入学できる広域通信制高校です。
鹿島学園高等学校と同じく、「自宅学習」「週1日」「週2〜5日」からなど登校日数を選ぶことができます。働きながら高校卒業資格をとりたい!という人にぴったりの高校です。
ルネサンス高等学校
茨城・豊田・大阪の本校のほか、東京・代々木をはじめ主要都市にキャンパスをもつルネサンス高等学校。ふだんはインターネットによる自学自習取り入れているので通学の必要がなく、年に4日間だけ集中スクーリングを行ないます。
アルバイトしたい人や、芸能活動をしたい人・スポーツや留学に挑戦したい人など、さまざまな生徒が在籍しています。
飛鳥未来高等学校
東京・神奈川・大阪など全国12ヶ所にキャンパスがある通信制高校です。登校日数などの通学スタイルを自分で自由に選ぶことができます。「ベーシックスタイル」は週1日でも毎日でも授業を行っている時間帯であれば、いつ登校しても、いつ帰ってもいいスタイルです。自宅で勉強したい向けの「ネットスタイル」もあります。アルバイトのスケジュールを入れやすい通信制高校です。
AOIKE高等学校
福井県小浜市にありますが、独自のオンライン学習支援機能を導入しているため、全国どこからでも学習ができる通信制高校です。、PCやタブレット、スマホなどでレポート提出や学習管理を行い、場所や時間を問わずに自分の好きなタイミングで学習を進めていけるので、自由な時間で、アルバイトなどに集中することができます。
寮がある通信制高校・サポート校
中学生や高校生の人の中には「親から離れてひとり暮らししたい」という人もいるかと思います。しかし、高校生がひとり暮らしをするのはお金や安全性の面で不安もあります。ここでは寮がある通信制高校・サポート校を紹介します。