高校で留年が決まったら、通信制高校への転校がおすすめ!
「留年が決まってしまった!一体これからどうしたらいいの?」と悩んでいるあなたに。留年が決まった後の選択肢は人によってさまざまですが、おすすめなのが通信制高校への転校です。このページでは、留年が決まった後の対処法について解説しています。
目次
高校で留年が決まった場合の4つの選択肢
「高校を留年してしまった…!」そんな時の対処法として挙げられるのが次の4つです。
(1)そのまま在籍して卒業を目指す
(2)通信制高校に転校する
(3)高卒認定試験で高卒資格を取る
(4)就職する
(1)そのまま在籍して卒業を目指す
在籍している学校にとどまって卒業を目指す場合、もう一度同じ学年を履修することになります。つまり、1歳下の学年でリベンジするということです。
転校などの手続きなどが不要なので、すぐに学校生活を再スタートすることができますが、高校を卒業するのが一年遅くなる・後輩がクラスメイトになるため人間関係が築きにくいなどのデメリットが考えられます。また、全ての科目を取り直す必要があるので、一度聞いた授業をもう一度聞かなければいけません。体調不良や不登校などが理由で留年してしまった場合は、出席日数をクリアできるかも考慮する必要があります。
(2)通信制高校に転校する
「今の高校でもう一度学年をやり直すのはちょっと…」という人や、「同級生と同じタイミングで卒業したい」という人は、通信制高校への転校がオススメです。
大きなメリットの一つが、前の高校で取得した単位も卒業必要単位として認めてくれるということ。同じ科目を履修し直す必要がないため効率よく卒業を目指すことができます。また、今までに取得した単位数によっては、同級生と同じように3年間で卒業できる可能性もあります。通信制高校は基本的に単位制を導入しているため、留年することがないというのもポイント。健康状態に不安がある人や不登校の人でも無理なく卒業を目指すことができます。
高校3年生からでもOK!いつでも転入できる通信制高校
「すぐにでも転校したい」「今の学校にはもう行きたくない」と悩んでいる人はいませんか?通信制高校なら、時期や学年を問わずいつでも転入することができます。このページでは、通信制高校の転入のしくみと、いつでも転入できる通信制高校を紹介しています。
(3)高卒認定試験で高卒資格を取る
高卒認定試験とは、様々な理由で高校に通うことができない人が、「高校には通っていないけど、高校卒業と同じ程度の学力があります」ということを認定してもらう試験のこと。合格すれば、専門学校や短大・大学などの受験資格を得ることができます。また、公務員の一部では高卒認定合格者は「高校卒業」程度の採用試験を受けることもできます。
しかし、高卒認定試験に合格しただけでは最終学歴は高等学校卒業とはならないため注意が必要です。
(4)就職する
高校を中退し就職すると、最終学歴は「中学校卒業」または「高校中退」となります。学歴がなくとも社会で活躍している人はたくさんいますが、高校卒業資格を取得しておいた方が進路の幅は格段に広がります。
通信制高校への転校をおすすめする4つの理由
ここまで4つの選択肢について解説してきましたが、高校を留年した後の進路として特におすすめなのが通信制高校への転校です。
留年してしまう理由として
・勉強についていけなくなった
・健康的な問題で学校に通えなかった
・いじめや発達障害などの理由から不登校になった
などが挙げられますが、通信制高校なら一人一人のペースに合わせ高校卒業を無理なく目指すことができます。
【理由1】難しいテストや課題がない
通信制高校には膨大な量の課題や難しいテストもありません。文部科学省の定めた最低限の高校卒業に必要な科目と内容を学んでいけば卒業ができるようになっています。学校によっては、個別指導を行なったり、中学校の内容から学び直しができるところもあり、「勉強についていけなかった」という人でも安心です。
【理由2】学校に毎日通わなくてもいい
卒業のために絶対に必要な出席は、年に数回のスクーリングとテストのみ。基本的には自分でレポートの勉強を進めていく形になるため、毎日学校に通う必要がありません。卒業するには、各科目(単位)の必要な出席日数を満たし、定期試験をパスして、卒業に必要な単位数を揃える(レポート提出)ことが条件になります。体調不良や精神的な問題で「学校に毎日通うのがツライ」という人でも、通信制高校なら無理せずに自分で勉強を進めることができます。
【理由3】同じ境遇の仲間がいるから安心できる
通信制高校は全日制に比べ少人数で、落ち着いた雰囲気の中で過ごすことができるため、いじめや発達障害、人間関係の問題などで悩んでいた人も安心して通うことができます。通っている生徒の年齢や職業、境遇もバラバラ。転校生を随時受け付けている学校も多いので、学年の途中で転校してもまわりから浮いてしまうようなことはありません。あなたと同じように他の高校から転校してきた仲間もたくさん通っています。
【理由4】進学・就職にも影響なし!
転校するとその事実を履歴書に書かなければいけないので、「進学や就職で不利になるのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、大学進学の場合はほとんどネックになる場面はないでしょう。特に一般入試では経歴は全く問われません。就職では面接で聞かれることもありますが、しっかりと理由や自分の考えを堂々と話せるようになっておけば問題ありません。