昼間の定時制高校！神奈川県の「フロンティアスクール」とは？
神奈川県にはさまざまな特色を持つ公立高校があります。その中の一つが「フロンティアスクール」。フロンティアスクールとは、昼間から学べる定時制高校のことです。このページでは、フロンティアスクールのしくみや近年の競争率について紹介します。
神奈川県のフロンティアスクール（多部制定時制高校）の仕組み
2000年度以降、さまざまな高校教育改革を行なっている神奈川県。そのうちのひとつが一人ひとりのペースでじっくりゆっくり学べる「フロンティアスクール」の設置です。フロンティアスクールとは、「午前部」「午後部」のいずれかの部に所属し、１日４時間の授業を受け、原則４年間で卒業を目指す定時制高校のこと。また、「部間併修」という仕組みを使えば3年で卒業することも可能です。
入試の際には、受験者全員が面接と学力検査（英語・国語・数学の3教科）を行います。
「自分のペースで学びたい」「基礎からじっくり学びたい」「働きながら学びたい」といった人におすすめです。
神奈川県のフロンティアスクール一覧と競争率
相模向陽館高校
2010年に神奈川県立としては初の定時制単独校として開校。
基本的な学習のほか、自分の気持ちや考えをうまく表現していく「ライフスキル教育」にも注力しており、自己肯定感を土台としながら、卒業後に社会を生き抜く力を養います。独自の科目「すこやか（総合的な学習の時間）」を展開し、2年次、3年次には自分の進路や生き方について考える「キャリアガイダンス」も実施。不登校を経験した、勉強のことや友人のことで悩みがある、やる気があるのになかなか勉強についていけない…など、多くの悩みを持つ生徒の受け皿となっています。
卒業後は就職する生徒が最も多く、専門学校や4年制大学等へ進学する生徒もいます。
■学校所在地：神奈川県座間市ひばりが丘3-58-1
■最寄り駅：相模鉄道線「さがみ野」駅より徒歩18分
■競争率：令和３年度 定時制普通科午前部 1.15倍 / 定時制普通科午後部 0.81倍
横浜明朋高校
2014年に開校した神奈川県で2校目のフロンティアスクールです。
基礎学力を中心に、「わかった」「できた」「つながった」を実感する授業を展開。１、２年次では中学校までの学習の学び直しを中心に行い、3年次以降は個々の興味関心や進路に合わせ選択科目を受講します。部活動にも力を入れており、サッカー部やバドミントン部など、全国大会に出場経験のある部活も！
卒業後の進路は、専門学校へ進学する生徒が全体の32％と最も多く、就職が28％、進学準備等が24％でした。また、神奈川大学や桜美林大学など4年制大学へ進学する生徒もいます（令和3年度卒業生データより）。
■学校所在地：神奈川県横浜市港南区港南台9-18-1
■最寄り駅：JR「港南台」駅より徒歩10分
■競争率：令和３年度 定時制普通科午前部 1.08倍 / 定時制普通科午後部 0.84倍
