個々のニーズに柔軟に対応!神奈川県の「フレキシブルスクール」とは?

神奈川県の県立高校教育改革の一環として誕生した「フレキシブルスクール」。フレキシブルスクールとは、一人ひとりの生活スタイルや学習のニーズに合わせて、時間帯を選んで学べる単位制の普通科高校のことです。このページでは、フレキシブルスクールのしくみや近年の競争率について紹介します。

個々のニーズに柔軟に対応!神奈川県の「フレキシブルスクール」とは?

神奈川県のフレキシブルスクールの仕組み

2000年度以降、さまざまな高校教育改革を行なっている神奈川県。そのうちのひとつが一人ひとりのペースでじっくり学べる「フレキシブルスクール」の設置です。
フレキシブルは“柔軟”という意味。フレキシブルスクールとは、昼夜間の幅広い授業時間帯(8~12時間)を設定し、生徒が自らの生活スタイルや個々のペースに合わせて柔軟に学びのスタイルを変えられる、単位制普通科高校のことです。
神奈川県教育委員会が策定した「県立高校改革推進計画」に基づき、2003年に日本初のフレキシブルスクールである横浜桜陽高校が開校。2004年に川崎高等学校、2005年に厚木清南高等学校が順次開校しました。現在フレキシブルスクールとして開校しているのは川崎高等学校と厚木清南高等学校の2校のみとなっています。
フレキシブルスクールでは、一人ひとりが自分の興味・関心に応じた学習計画をたて、幅広い学習時間帯と豊富なカリキュラムから自分だけの時間割を作成することができます。1日12時間の時間帯の中から、1日90 分×6コマの授業を選択するのが基本で、全日制・定時制を併置している高校であれば、午前・午後・夜間から授業を選択することも可能です。決められた登校時間や制服、厳しい校則もなく、自由な校風を望む人にもお勧めです。

神奈川県のフレキシブルスクール一覧と競争率

川崎高等学校

神奈川県立川崎中学校として1926年に創立。2004年、旧県立川崎高校と旧県立川崎南高校との再編整備により、フレキシブルスクールとして開校。
全国初となる、全日制と定時制を一体化させた新たな学習システムを展開しています。定時制の生徒が午前の授業を受けたり、全日制の生徒が夜間の授業を受けることも可能。インターンシップや大学の講義を受けることで単位認定される制度もあり、幅広い学びの機会を得ることができます。
卒業後は、4年制大学や専門学校のほか、海外の大学へ進む生徒も。神奈川大、鎌倉女子大、工学院大、国士舘大、駒澤大等の指定校推薦も受けられます(指定校推薦は毎年変更あり)。

■学校所在地:神奈川県川崎市川崎区渡田山王町22-6
■最寄り駅:JR「川崎新町」駅より徒歩3分
■競争率:令和3年度 1.06倍

厚木清南高等学校

2005年開校。全日制・定時制・通信制を併設する全国初のフレキシブルスクールです。
先生と1対1で相談しながら時間割を作成。将来の進路希望等も考慮しながら計画をたてていきます。全日制と定時制では「90分×6コマ」の時間割で授業を実施しており、全日制・定時制・通信制の課程間併修も可能です(制限あり)。少人数制授業で確かな学力を身に着けることができ、PC教室やトレーニングルーム、陶芸窯など、さまざまな設備が充実しているのも魅力のひとつです。
卒業後は、全日制に通う生徒の17%が4年制大学、4%が短期大学、37%が専門学校へ進学、18%が就職しています(H29年卒業生データより)。定時制や通信制から大学進学を目指す生徒も多くいます。

■学校所在地:神奈川県厚木市岡田1-12-1
■最寄り駅:JR「本厚木」駅より徒歩15分
■競争率:令和3年度 1.00倍

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