N高等学校、3年間の実績を発表「2」～文化祭・部活編

2016年4月に角川ドワンゴがネットの通信制高校「N高等学校」を開校してから3年。「N高等学校開校から3年間の実績発表会」が3月27日に行われました。このページでは、文化祭や部活動などに関する報告内容をレポートしていきます。

1 N高が開校から3年間の実績発表会を実施
2 文化祭に部活！「N高流」で高校生活を謳歌

N高が開校から3年間の実績発表会を実施

ネットと通信制高校の制度を活用した「N高等学校（以下、N高）」。歴史ある大手出版社でありニコニコ動画の運営なども手がける「角川ドワンゴ」が、前代未聞の「ネットの学校」を開校するとあって、当時はメディアでも大きく取り上げられました。

あれから３年の月日が経ち、N高は2019年3月27日、「N高等学校　開校から3年間の実績発表会」を実施。学校法人角川ドワンゴ学園評議員であり株式会社ドワンゴの社長である夏野剛氏の進行により、開校から3年間のさまざまな実積を、数値やデータと共に公表しました。このページでは、N高ならではの部活動の取り組みや大規模な文化祭、ネットでも話題になった「ドラクエ遠足」や運動会などについてレポートしていきます。

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文化祭に部活！「N高流」で高校生活を謳歌

通信制高校で友だちはできる？N高のコミュニティ施策

さて、「通信制高校で友達はできるの？」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。もちろん中には、「特に友だちは必要ない」という人もいるでしょう。そこでN高では「N高で友達を作ろうと思ったか」というアンケートを実施。39.8％の生徒が「はい」と答え、さらに「はい」と答えた人の87％が実際に「友達ができた」と回答しました。

N高では、友達づくりの“しかけ”として、ITツール「Slack」を使用。25～30％の生徒がSlackを使ってコミュニケーションをとっていることがわかります。

部活がさかん！ネットならではの活動も

N高には将棋部や囲碁部、コンピューター部、美術部など、たくさんの部活があります。将棋部では名門・灘高との「NN戦」を実施したり、囲碁部ではプロの藤澤棋士の門下の方に指導をうけたりと、内容もハイレベル。以下の図は、各部の部員数の推移を示しています。

最も部員数が多いのが、美術部の156名でした。この部員数は美術部としては日本一かもしれませんね。N高ではAdobeのクラウドサービスが整っているため、このツールを利用してイラストやアート作品を制作できるのも強みの一つです。eスポーツ部員が113名というのも、ネットの学校らしい一面ではないでしょうか。

そんな中、N高が今最も力を入れているのが「起業部」です。起業の真似事ではなく、学生が“本当の起業家”を目指すというもので、なんと1,000万円という予算もついているのだそう。「第一期」には8チーム14名、「第二期」には14チーム19名が応募し、それぞれ5チームが審査を通過し入部。「第一期」からは、起業第一号チームが誕生しました。

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「ドラクエ遠足」の満足度は85%

「ドラゴンクエストXオンライン」の中で先生が生徒を引率し遠足をするという「ネット遠足」は、その斬新さがネットやメディアでも話題に！参加者の平均満足度も85％という高い数値となりました。

運動会もネットで。オンライン競技大会を開催

皆が参加できるオンラインゲームをネットで行う「ネット運動会」。「タイピング寿司打」や「ぷよぷよ」、「ウイニングイレブン2019」など、誰でも気軽に参加できるものから本格的なゲームまでを用意し、実際に競技大会を行いました。

1400人の生徒が参加「ニコニコ超会議」で文化祭！

そしてやはり高校といえば文化祭！N高では毎年、来場者数16万人を超える大イベント「ニコニコ超会議」にブースを出店。サーターアンダギーを焼いたり、N高生が厳選したメニューを「文化祭価格」で提供しています。展示・体験ブースも用意するなど、2018年には1400人もの生徒が参加。文化祭実行委員の満足度は97％でした。

観客8,000人の前で合唱！「ニコニコ超パーティー」

毎年11月に行われる音楽イベント「ニコニコ超パーティー」では、アーティストに混ざってN高生が校歌「代数Nの方程式」を披露。さいたまスーパーアリーナの約8,000人の観客の前で歌うという体験はなかなかできるものではありません。パーティー参加者の満足度はなんと100％という結果に。参加者数も年々増加しています。