保育が学べる通信制高校・サポート校

将来、子どもと関わる仕事がしたいと考えている人も居ると思います。しかしこのところ幼稚園や保育園の先生、ベビーシッターの仕事は人手不足が続いているのが現状です。ここでは保育の仕事や仕事に必要な資格、そして保育について学べる通信制高校・サポート校を紹介します。

保育が学べる通信制高校・サポート校

保育業界の現状や仕事内容

現在、保育業界はとにかく人手が足りない状況です。しかし、仕事の内容はハードで、給料も決して高いとは言えません。

そのため、保育士や幼稚園教諭として就職をしてもその給料だけでは生活していくことができず、辞めてしまう人も多くいます。また、保育の仕事は子どもをだっこしたり体力勝負の面もあります。体力を使う仕事を長時間続けることで体を壊してしまう人も珍しくありません。

一方で、保育の仕事は非常に需要がある仕事でもあります。

今は幼稚園や保育園に入れない「待機児童」も少ないとは言えず、政府がその対策を急いでいるからです。「待機児童0」を掲げて認可保育園を増やしたり、保育士や幼稚園教諭といった保育に携わる人への支援を行うことも検討されているので、今後は今よりも働きやすくなる可能性があると言えるでしょう。

保育の仕事は、多岐にわたります。
子どもに基本的な生活習慣を身に着けさせたり、身の回りの世話をしたりするだけでなく、地域との連携や保護者へのアドバイスも仕事の一つです。

保育の仕事は保育士や幼稚園教諭だけに限りません。
ベビーシッターやチャイルドマインダー、チャイルドケア、チャイルドコーチングといった職業もあります。

保育関係の仕事にはどんなものがあるのか

保育関係の仕事で真っ先に思いつくのは「幼稚園の先生」や「保母さん(保父さん)=保育士」ではないでしょうか。しかし、保育関係の仕事は実はほかにもいろいろあるんです。ここでは代表的な保育関係の仕事内容を紹介するとともに、その仕事に就くために必要な資格などを紹介していきます。

幼稚園教諭

幼稚園で、3歳から小学校入学前の子ども達を指導するのが仕事です。

幼稚園教諭になるには幼稚園教諭免許が必要で、幼稚園教諭免許には「1種」「2種」「専修」があります。
1種免許は、四年制大学で幼稚園教諭養成過程を修了し、卒業することで取得できます。2種免許は、短大・専門学校を卒業することで取得できます。通信教育でも取得することが可能です。専修免許は、四年制大学を卒業した後、大学院で修士課程を修了することで取得できます。

幼稚園教諭免許を取得する時に、保育士資格を取得後3年の実務経験があれば幼稚園教諭免許の認定試験を受験することが可能です。これに合格することで幼稚園教諭2種免許を取得することができます。

保育士

保育士は、主に保育園や保育所で子どもたちに関わることが仕事です。最近は保育園や保育所以外でも「子どもを安心して預けたい」というニーズが高まっているので、デパートの託児所や病院の保育所、児童館や幼児教室などで働いている保育士も数多くいます。

保育士になるには、保育士の国家資格が必要です。非常に人気の国家資格ですが、決して合格率は高くありません。

保育士の資格を取得するためには4年制大学や短大、専門学校で保育士養成課程を修了するのが一般的です。しかし、保育士試験は保育士養成課程を修了していなくても受験することができるので、通信講座などを利用して働きながら勉強し、保育士試験に合格して取得する人もいます。保育士養成課程を受講すれば確実に保育士の資格を得ることができます。

ベビーシッター

ベビーシッターは、幼稚園や保育園といった施設ではなく、サービス利用者の自宅に行って子どもの世話を行います。ベビーシッターとして仕事をするのに特別な資格は必要ありませんが、ベビーシッター資格があると「認定ベビーシッター」として社会的な信用を得やすくなります。

「認定ベビーシッター」の資格を受験するには

  • 18歳以上
  • ベビーシッター協会が主催する研修を2つ受講していること
  • 実務経験が一定以上あること

の3つの条件をクリアする必要があります。

チャイルドマインダー

チャイルドマインダーは、少人数保育のエキスパートです。0歳から12歳までの子どもを教育するのが仕事ですが、1人あたりが担当できる子どもの数は1人から3人と非常に少なく設定されています。

チャイルドマインダーは、自宅を保育所として開業したり、利用者の自宅に出向いて仕事をすることがほとんどです。現在非常に注目を集めている仕事で、保育士の転職先としても人気を集めています。

チャイルドマインダーになるには、チャイルドマインダーの資格認定を行っている団体の養成講座を受講・終了し、資格試験に合格する必要があります。通学・通信講座・セミナーなど、自分に合った方法で養成講座を受講することができるので、働きながらでも取得しやすい資格です。

チャイルドケア

チャイルドケアは、アロマやハーブを使用してマッサージなどのホームケアを提供する仕事です。チャイルドケアの仕事に就くためには、日本アロマコーディネーター協会で決められた講座を受講し、試験に合格する必要があります。資格試験は小論文形式で、自宅で受験することができるのが特徴です。

保育士やベビーシッターの資格を持っている人が取得することも多く、資格を取得した後は「チャイルドケア・コーディネーター」として活動することが可能になります。

チャイルドコーチング

チャイルドコーチングは、子どもが自分から考え、学び、行動できるような環境づくりをサポートする仕事です。日本能力開発推進協会(JADP)が主催する試験に合格することで、チャイルドコーチングの資格を取得することができます。

現代は、子どもも大きなストレスを抱えこみやすい時代です。そのため、学校生活や家庭生活、人間関係での悩みを取り除くスキルを持った人が求められています。チャイルドコーチングは、子どもの相談相手としての役割も期待される職業です。

チャイルドコーチングの資格だけでも就業することはできますが、幼稚園教諭や保育士、小学校教諭、カウンセラーといった資格を持つ人がステップアップするために取得することが珍しくありません。

保育の仕事を目指せる通信制高校・サポート校一覧

保育の仕事を目指せる通信制高校・サポート校は?

鹿島学園高等学校 / 鹿島朝日高等学校

提携する鹿島学園高等学校と鹿島朝日高等学校は、両校合わせて全国に400以上のキャンパスを持つ通信制高校です。自分が通いやすいキャンパスに週1日から通うことができます。

学校法人鹿島学園 鹿島学園高等学校

鹿島学園高等学校には、興味関心に応じて学ぶことができる「オプションコース」が設けられています。その中の「保育・福祉コース」では、実習を中心とした講座を通して保育の基礎を学び、卒業後の資格取得に繋がる力を養います。開催されている講座には「保育士準備コース」や「障害児支援」といった講座もあり、幅広い知識を学べるのが特徴です。

また、津田沼キャンパスには保育園が併設されているため、併設保育園で実習を行うこともできます。実際に保育の現場で働いている保育士から指導を受けられるのは大きな魅力と言えるでしょう。

開設している講座はキャンパスによって異なるため、事前にしっかり調べておく必要があります。

鹿島学園高等学校

鹿島朝日高等学校

あずさ第一高等学校

あずさ第一高等学校は、首都圏を中心に8つのキャンパスがある通信制高校です。自分のペースで通うことができ、週5日通学する「スペシャルスタンダードタイプ」では提携する専門学校の協力で、他の高校では学ぶことができない専門知識を学ぶこともできます。

あずさ第一高等学校には将来の夢や興味・関心に合わせて選択できる「オリジナルコース」があります。その中の「保育コース」では乳幼児保育の基礎を学ぶことができるだけでなく、体験や実習を通して現場で役立つスキルも身につけることが可能です。

授業は教室で先生の話を聞く授業よりも体験や実践が中心で、ベテランの保育士から指導を受けることができるため非常に人気です。また、保育理論だけでなく、ピアノや絵本の読み聞かせといった保育の現場で役に立つ技術も学ぶことができます。

卒業後は大学や短大、専門学校といった上級学校へ進学し、保育士資格の取得を目指します。

篠原学園高等部

篠原学園高等部は、私立通信制サポート校です。キャンパスは神田神保町にあります。

基本的に時間割は自分のペースに合わせて組むことが可能なので、自分のペースで学びたい人に向いている学校と言えるでしょう。

篠原学園高等部の「保育・心理コース」では、高校在学中から保育に関する専門知識を勉強します。知識を詰め込むだけでなく、実践的な授業も数多く行っているため、将来保育士として活躍するための基礎的なスキルも身につけることが可能です。また、保育の知識だけでなく、心理に関する知識も身につけることができます。

午前中は高校卒業のために必要な授業を行い、午後は専門学校の施設などで専門的な知識やスキルを学ぶことができるのが大きな魅力です。

篠原学園高等部「保育・心理コース」を卒業しただけでは保育士資格を取得することはできませんが、付属の専門学校への進学サポートも充実しているため、上級学校に進学して保育士資格を確実に取得することが可能です。

日本ウェルネス高等学校

日本ウェルネス高等学校は、東京都板橋区にキャンパスがある通信制高校です。在宅で学ぶコースからキャンパスに通学して学ぶコースまで、自分のペースに合わせたスタイルで学校生活を送ることができます。

日本ウェルネス高等学校には、自分の進路や興味・関心に応じて学ぶことができる「専門特化コース」があります。

その中の「保育コース」では、グループ校や提携する幼稚園・保育園などで、実践的な保育技術を学ぶことができるのが大きなポイントです。「保育士になりたいけれど、何をすれば良いのかわからない」という人でも、授業と実習を通して自分の目指す道を明確にしていくことができます。保育に関する基礎知識を学ぶことはもちろん、実際に現場で生きた保育を学ぶことができるので、自分自身の幼稚園教諭や保育士としての適性を高めることができるでしょう。

保育士養成課程のある上級学校への進学サポートも充実しているので、安心です。

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