介護・福祉の資格が取れる通信制高校・サポート校

将来、介護や福祉の分野で仕事をしたいと思っている人も少なくないと思います。では、介護や福祉の仕事に就くためには、どこで専門的な知識や技術を学べば良いのでしょうか。ここでは、介護や福祉について学べる通信制高校やサポート校を紹介します。

介護・福祉の資格が取れる通信制高校・サポート校

介護・福祉業界の現状や仕事内容

現在、介護や福祉の分野は人手が足りない状況です。高齢者の人口が増えたことで介護や福祉を必要としている人も増えています。今後、高齢者の人口はますます増えていくとされているので、介護や福祉の分野は今よりももっと人手が必要になるでしょう。

しかし、介護や福祉の仕事は給料が安いのが現状です。加えて仕事の内容もハードだと言わざるを得ません。そのため、介護や福祉の現場に入って仕事を始めても、とてもその給料だけでは生活ができず辞めてしまう人や、仕事の内容が厳しいため心や体の調子を悪くして辞めてしまう人も多いのが現状です。

介護や福祉の仕事は、これからますます必要とされることが多くなる仕事ですが、賃金の低さや働きやすさなど、多くの人が働きやすい制度を作る工夫が必要と言えるでしょう。

介護・福祉の仕事に就くにはどうすれば良いのか

介護や福祉の仕事とひと口に言っても、さまざまな仕事があります。代表的な職種の仕事内容とその職種に就くための必要な資格などを紹介していきます。

施設介護職員

施設介護職員の仕事は、文字通り老人ホームなどの施設で利用者の介護をすることです。お年寄りや体の不自由な人の身の周りのお手伝いをします。掃除や洗濯などを行うのはもちろん、食事の介助や排せつの介助、外出の際の付き添いなど、仕事の内容はさまざまです。

仕事をするために必須な資格などは特になく、施設を運営している企業や法人などの採用試験に合格すれば就職できます。働きながら仕事に必要な資格を取る人もたくさんいます。

ホームヘルパー(訪問介護員)

ホームヘルパーは、自宅で過ごしている高齢者や体の不自由な人など、介護や介助が必要な人の手助けを行うのが仕事です。食事や入浴の介助だけでなく、掃除や買い物など、利用者の人の生活全般を手助けします。また、利用者の相談に乗ることもあるようです。

施設介護職と違うのは、利用者の家に直接訪問して仕事を行うことです。ホームヘルパーとして働く際は、働きたい地域で訪問介護サービスを行っている事業所に所属して働くことがほとんどです。訪問介護事業を行っている事業所には、市町村の社会福祉協議会や医療法人、NPOなどがあります。

ケアマネージャー(介護支援専門員)

ケアマネージャーの仕事は、介護を受ける人と介護を提供する人の間に立って、介護を受ける人が気持ちよく介護サービスを受けられるようにする仕事です。

一人一人に合った介護プランを作ったり、介護サービスが適切に提供されているかをチェックしたりします。

ケアマネージャーになるには、専門の資格を取る必要があります。しかし、資格があるだけではケアマネージャーとして仕事をすることはできません。ケアマネージャーとして仕事を行うには、実際に仕事を行うための研修を受け、都道府県に登録してもらわなければなりません。介護や福祉の分野で働く人の中には、ケアマネージャーになることを最終目標としている人も大勢います。

生活相談員

介護を受ける人やその家族から相談を受け、関係する機関と連携を取ったり、必要な手続きを行ったりするのが生活相談員です。

相談員になるためには、社会福祉士などの資格が必要になる場合があります。必要な資格は自治体や団体によって異なるので、「この資格があれば確実に生活相談員なれる!」という資格はありません。

社会福祉士(ソーシャルワーカー)

体や心に障害があったり、経済的に困っていたりする人から相談を受け、そういった人々がスムーズに暮らせるように支援をするのが仕事です。必要に応じて他の分野の専門家と連携を取ることもあります。

社会福祉士の仕事は、社会福祉士の資格を持っていなくても行うことができます。しかし社会福祉士を名乗るためには社会福祉士国家試験に合格しなければなりません。社会福祉協議会や医療機関、行政機関などで働きます。

介護福祉士(ケアワーカー)

介護福祉士は、体の不自由な人がスムーズに日常生活を送れるように介護を行ったり、相談に乗ったりする仕事です。それだけでなく、介護計画を作成したり、一部の医療行為を行ったりもします。

介護福祉士は言い換えるなら「介護のスペシャリスト」といったところでしょうか。介護福祉士として仕事をするには、介護福祉士国家試験に合格する必要があります。特別養護老人ホームやデイサービスセンター、グループホームや介護を受ける人の自宅など、さまざまなところで活躍しています。

介護や福祉の分野で仕事をするために有利な資格には

  • 介護福祉士
  • 社会福祉士
  • 介護職員初任者研修
  • ケアマネージャー
  • 福祉住環境コーディネーター

などがあります。

中でも「社会福祉士」と「介護福祉士」の資格は国家資格で、合格率はそれぞれ30%程度、58%程度です。資格試験を受験するためには様々な条件をクリアしなければならないので、簡単に取れる資格ではないと言えるでしょう。

同じようにケアマネージャーの資格も、受験するためにはいくつかの条件をクリアしなければなりません。そのため、他の資格を取得して介護の現場で働きながらケアマネージャーを目指す人も少なくありません。

福祉や介護に関する資格の中には、介護の実務経験が受験資格に含まれているものも珍しくないので、まずは実務経験が無くても挑戦できる、比較的取得しやすいものからチャレンジしてみましょう。

「介護職員初任者研修」は、講座を受講して筆記試験に合格すれば取得することができるので、介護や福祉の資格の中でも比較的取りやすいものです。講座を受講するのに必要な資格は特に無いため、中卒でも取得することができます。

また、「福祉住環境コーディネーター」の資格も取得しやすいものと言えます。しかし、この資格だけでは就職に結びつかないことが多いようです。「介護職員初任者研修」や「ケアマネージャー」「介護福祉士」「社会福祉士」の資格にプラスして取得し、仕事に役立てている人が多い資格です。

介護・福祉について学べる通信制高校・サポート校一覧

介護・福祉について学べる通信制高校・サポート校は?

鹿島学園高等学校 / 鹿島朝日高等学校

平成28年に提携した鹿島学園高等学校と鹿島朝日高等学校は、全国にたくさんのキャンパスがある通信制高校です。通いやすいキャンパスを選んで学ぶことができます。

学校法人鹿島学園 鹿島学園高等学校

鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校のオプションコースには「保育・福祉コース」があります。「保育・福祉コース」では、将来介護福祉士やケアマネージャーになることを目指して、専門知識や技術を学びます。主な講座には「介護職員初任者研修講座」や「介護職員実務者研修講座」、「福祉用具専門相談員講座」などがあり、介護や福祉の分野で幅広く活躍できる人材の育成に力を入れています。また、介護や福祉の資格取得に強い「ヘルス・ケア・サポート ハクビ」と提携しているため、資格取得に向けた学習だけでなく、介護や福祉の現場で役に立つスキルも身につけることができるのが特徴です。

キャンパスによっては「保育・介護コース」が開設されていないところもあるので、「保育・介護コース」に興味がある人は事前に開講しているキャンパスを調べておきましょう。

鹿島学園高等学校

鹿島朝日高等学校

中央高等学院

中央高等学院

中央高等学院は、中央国際高等学校の指定サポート校で、吉祥寺・渋谷・池袋・横浜・千葉・名古屋の6カ所にキャンパスがあります。

中央高等学院には、「介護福祉就職コース」があります。高校卒業だけでなく、介護や福祉の資格取得を目指すと同時に、介護や福祉の現場で役に立つスキルの習得を目指すコースです。

在学中に介護職員初任者研修などの資格を取得でき、実際の介護施設へのインターンも行います。希望があれば提携している施設でアルバイトをすることも可能です。

なお、卒業後は提携している介護施設へ確実に就職することができるのも中央高等学院ならではのメリットです。

マイン高等学院

マイン高等学院は、九州を中心に全国7カ所にキャンパスがある通信制高校のサポート校です。週に2日から通学することができ、自宅でも学習ができるので、自分に合わせたスタイルで学ぶことができます。

マイン高等学院では、一人一人の興味や得意分野に合わせた「トライアルレッスン」を受けることができます。その中の「介護ボランティア」レッスンで、介護やボランティアについて学ぶことができるので、積極的に受講しましょう。

また、マイン高等学院は、資格取得にも力を入れている学校です。ウィークデイコース(週に5日通学するコース)には、資格取得のためにかかる受講費用(テキスト代や検定代を除く)が含まれているので、お金をかけずに資格を取得することが可能です。マイン高等学院のウィークデイコースで取得できる資格には、「介護職員初任者」や「医療事務」などがあります。「介護職員初任者」資格取得のための講座を開講しているのは、大分・沖縄キャンパスのみです。

星槎国際高等学校

星槎国際高等学校は全国各地に通学できるキャンパスがある通信制高校です。自分が通いやすいキャンパスで授業を受けることができるので、全国どこからでも入学することができます。通学ペースも週に2日から自由に設定することができるので、自分のペースで学ぶことができるのも大きな魅力といえます。

星槎国際高等学校では、それぞれの興味関心に合わせて選択できる「選択ゼミ」があります。選択ゼミの「福祉ゼミ」では介護体験やボランティアを通じて、介護や福祉の生きた知識・実用的なスキルを学ぶことができます。

また、キャリア教育の一環として介護施設へのインターンシップも行っているのも特徴です。

グループ内には福祉系の専門学校があり、卒業後はそこに進学してさらに上級の資格を取得する人も少なくありません。

キャンパスによっては、「福祉ゼミ」の開講が無かったり、介護施設でのインターンシップが難しかったりする場合があります。入学の際には事前によく調べておく必要があります。

聖進学院

聖進学院は、通信制サポート校です。「普通科」・「福祉科」・「音楽科」の3つの科があり、興味関心や卒業後の進路に合わせて入学する科を選ぶことができます。また、聖進学院では転科が認められています。年度の途中であっても、他の学科に移ることができるのが特徴です。

聖進学院の「福祉科」では、1年次に「介護職員初任者研修」、3年次に「介護職員実務者研修」の資格を取得することができます。特に「介護職員実務者研修」の資格は、介護福祉士の受験資格の一つなので、将来介護福祉士を目指すのであれば必ず取得しておきたいものです。

基本的に通学する日の午前中は高校を卒業するための授業を行い、午後は資格取得のための授業を行うので、集中して効率的に資格取得のための勉強が行えるのが魅力です。2年次にはボランティア実習も行っており、卒業してすぐに福祉の現場で即戦力として活躍できる力を養います。

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