通信制高校に入学して、卒業後は就職できるの?

通信制高校に入学して無事卒業しても、進学や就職がしにくいって聞くけど実際はどうなのでしょう?ここでは通信制高校卒業後の進学や就職、将来の夢に近づけるための方法などを、噂に惑わされずに実際のデータをもとにして一緒に考えていきましょう。

通信制高校に入学して、卒業後は就職できるの?

高校卒業後の進路

結論から言うと、日本国内の通信制高校全体としては、全日制高校と比べたときに進学率・就職率は決して高いとは言えないのが現状です。

以下は、平成24年度文部科学省「学校基本調査」によるデータです。

  • 全日制高校の卒業生全体の進路の割合内訳
    大学等進学者 54.4%
    専修学校等(専門課程)進学者 16.8%
    専修学校等(一般課程)進学者 6.2%
    就職者 16.4%
    それ以外 4.6%
  • 通信制高校の卒業生全体の進路の割合内訳
    大学等進学者 16.7%
    専修学校等(専門課程)進学者 21.6%
    専修学校等(一般課程)進学者 2.2%
    就職者 14.3%
    それ以外 43.1%

 

まず、全日制高校の卒業生の特徴としては、大学・専門学校を問わず進学者が非常に多いことです。全日制・定時制・通信制を比較してもやはり一番進学する人が多いのは全日制高校ということになります。

通信制高校の卒業生はその他・不明の割合が高くなっていますが、この理由としてはもともと不登校で他人とのコミュニケーションが苦手なタイプや、発達障害などを持つ生徒も通信制高校には多いからではないかと考えられます。さらに、通信制高校は全日制のように生徒の生活を日常的に管理するような体制ではないので、生徒の側からの報告がないと卒業後の進路をつかめない・不明といった場合も少なからずあると思われます。

では、自分の通信制高校卒業後の進路を考えてみたときに、どんな選択肢が思い浮かぶでしょうか?

卒業後に大学進学を考えている人も多いと思います。その場合にも通信制高校ならではの強みもあり、難関大学に合格している人も多数います。特に進学に力を入れている通信制高校もあります。

通信制高校からの大学進学に関しては「通信制高校でも大学ヘ行ける? 大学進学に力を入れている通信制高校・サポート校」を参考にしてみてください。

では、卒業後に企業に就職したい、もしくはどこでも通用するような資格取得やいわゆる「手に職」をつけたい、という意思がある人はどうしたら良いのでしょうか。

卒業後にどの学校に行く・就職するということも大事になりますが、「◯◯をやりたい」という目標が決まっているのであれば、高校時代からやってみるというのも選択肢に入れてみましょう。従来は通信制高校では高校卒業の資格を取得することに重きを置いていましたが、現在では他の学校と同様、就職やキャリアアップまで視野にいれた「キャリア教育」を行っている学校が増えてきています。そのような資格取得や就労支援に積極的な専門コースがある通信制高校を選ぶのもひとつの手になります。

パターンごとに夢を目指す方法を考えてみましょう。

あなたの夢を目指す方法はどれ?

キャリア教育に力を入れている通信制高校・サポート校を選ぶ

就職に対して特にしっかりとしたサポートを行ってくれる高校もあります。

たとえば、東京、大阪、豊田にキャンパスを持つルネサンス高校は、大手就職支援サービス「JOBドラフト」と提携し、さまざまな就職支援やキャリア教育を行なっています。具体的にはキャリア教育に関する映像の授業やLive配信、ビデオ通話による個別面談などです。これらのサービスは就職希望の生徒だけでなく、進学希望の生徒も受けられるため、早い段階から将来のビジョンについて考えるきっかけにもなります。
ルネサンス高校について詳しくはこちら

飛鳥未来高等学校では、同じグループ内で専門学校を多数運営している強みを活かしたキャリア教育を行なっています。医療事務、福祉、健康スポーツ、保育、美容(ヘアメイクやネイル)などの専門科目の授業を、高校卒業のための単位として認定しています。これらの専門科目を、専門学校や大学に進学して本格的に学ぶ前にお試し的に学ぶことができるので、自分の向き不向きを知るうえでも良い機会になっています。また、これら専門学校の図書館やプール、トレーニングジムなどの施設や設備も利用可能です。
飛鳥未来高等学校について詳しくはこちら

トライ式高等学院ではキャリアについての講演やカウンセリングから実際の就職にいたるまでのサポートを行ってくれています。また、KTCおおぞら高等学院でも、社会人を招いてのキャリア教育が行われています。将来の夢が決まっている人はもちろん、まだはっきりと決まっていなかったり、どのような進路や仕事があるのかも分からないという人にも一からサポートしてもらうことができます。

また、通信制高校でも普通科よりも専門学科のほうが就職率が高いというデータもあるようです。

各高校のホームページやパンフレットなどで就職に関してのデータもしっかりと見ていくことが大事になります。注意してほしいのが、「就職○名」と書いてあるだけでは、卒業生何名中なのかが分からないので、もしかすると非常に低い割合かもしれません。卒業生が何名いるうちの、何名が進学、何名が就職しているのか、しっかりとした割合まで出しているかどうかチェックしたほうが良いでしょう。

また、大学に関しては合格実績のある大学名を公開していても、就職に関しては企業名まで公開していないことが多いです。その中でも企業名が書いてある高校だと、将来が見えてきやすいですし、どんな企業に実際に就職しているのかまで分かると安心できますね。

 

資格取得に向けた専門コースがある通信制高校・サポート校を選ぶ

例えば、美容(ヘアメイク・ネイル)、スポーツ、調理、マンガ、アニメ、音楽、芸能、デザイン、ファッション、英語、福祉、医療、ペット、乗馬などのさまざまな分野を高校でも学べるコースを持つ通信制高校やサポート校があります。

特に、ネイル系のコースでは「ネイリスト技能検定試験」「JNAジェルネイル技能検定試験」、調理師向けのコースであれば「調理師(国家資格)」「製菓衛生士(国家資格)」、福祉関係では「介護職員初任者研修筆記試験」といった資格は高校在学中でも努力次第で資格を取得することができます。特に国家資格である「調理師」などは「手に職」をつけるという意味では、確実な職種といえます。

資格取得自体がイコール仕事に直結、するわけでありませんが、就職の際の履歴書に「◯◯資格取得」と書けることで有利になるケースもあります。上で紹介したネイルの資格もそうですし、英語や語学に力を入れている専門コースに進むのであればTOEFLやTOEIC試験などを積極的に受けておくことをおススメします。

また、介護や保育といった仕事は市場的に「人手不足」が叫ばれており、さらにこれまでマイナス要因だった「重労働」「低賃金」など労働条件の悪さも今後は改善される見込ですので今から目指してみるのも良いかもしれません。

これらの仕事は資格取得とともに実務経験(実際にその職で働いた経験)があるとより就職には有利になります。資格の勉強と同時に、高校時代からアルバイトでアシスタント等を行うことで実務経験を積むことができます。通信制高校では時間に非常に融通が利きやすいので、社会人同様に働くことも可能ですし、勉強をメインにして週に数日だけ働くということも可能になります。

「手に職」をつけるいわゆる職人的な仕事は、若いうちから修行するのが重要だったりします。アルバイトだけでなく、本格的な職業体験(インターンシップ)の制度を導入している高校も中にもあるので、学校選びの際にポイントのひとつになるかもしれません。

こういった専門コースをもつ通信制高校やサポート高の中には、専門学校が母体となって運営している場合があります。この場合には高校でしっかりと勉強をしていれば、そのまま母体となっている専門学校に進学することができます。受験のことを心配せずに高校での勉強に集中ができるので良い方法かもしれません。

専門コースがある通信制高校については、こちらの記事(専門の資格も取れる!ユニークな授業やコースが特長な通信制高校)でも詳しく解説しています。

 

まとめ

このように、高校卒業後の道を考えるときには卒業後に「どこに就職するか」「どこに進学するか」だけでなく、通信制高校での過ごし方も一緒に考えていくと良いでしょう。全日制高校では経験のできない講義を受けられたり、個別に丁寧な就職サポートが受けられる点、アルバイトなどが可能なのが通信制高校の特徴です。ぜひその利点を生かして、将来の夢を実現させましょう。

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