鹿島朝日高等学校が“未来のキャリア”へ導く新プロジェクト「ミライステップ」を始動!企業と連携し進路支援を強化
鹿島朝日高校が、ジンジブ・HASSYADAI socialと連携し「ミライステップ」を始動。通信制高校の生徒に、就職・進路支援を行う新プロジェクトです。
目次
広域通信制高校の鹿島朝日高等学校（本校:岡山県岡山市）は、株式会社ジンジブおよび一般社団法人HASSYADAI socialと連携し、通信制高校に通う生徒の進路支援を目的とした新プロジェクト「ミライステップ」を2025年9月より開始しました。
この取り組みは、進学・就職をはじめとする“卒業後の進路未決定”という課題に向き合い、生徒一人ひとりが自分の未来を主体的に描く力を育てることを目指しています。
「進路未決定」という課題に真正面から取り組む
通信制高校は年々生徒数が増え、「多様な学びの場」として注目を集めています。
しかし一方で、卒業時に進路が定まらないまま社会に出る若者も少なくありません。
「新しい学校の会」による調査では、卒業時に進路未定だった生徒の約42％が、卒業2年後も“何もしていない”状態にあるとされており、その後も同様の傾向が続くケースが多いと報告されています。
鹿島朝日高校ではこれまでも、全国406か所の学習支援施設（サポート校）と連携し、学習・生活・メンタル面のサポートを行ってきました。
しかし、登校機会の少なさや対面コミュニケーション不足などにより、個別の進路支援が十分に行き届かない現状もあります。
こうした課題を受け、教育と企業・支援団体がタッグを組み、生徒一人ひとりに合わせた“未来への橋渡し”を行うプロジェクトとして誕生したのが「ミライステップ」です。
生徒の状況に応じた2つのコースでサポート
「ミライステップ」は、生徒の進路状況に応じて選べる2つのコースを設置しています。
キャリア支援のプロであるジンジブと、若者支援を行うHASSYADAI socialが、それぞれの専門性を活かして運営を担います。
【就職コース】（担当：株式会社ジンジブ）
すぐに就職活動を始めたい生徒を対象に、社会人マインドの形成から履歴書作成、面接指導までを一貫してサポートします。
希望者には、企業でのインターンシップ（職業体験）の機会も提供。就職に必要なスキルと自信を育てます。
「やりたいことがわからない」「働くことに不安がある」といった生徒には、2か月間のワークショップと個別面談を実施。
自己理解を深めながら、将来への前向きなマインドを育てます。
その後、希望に応じて就職コースまたは進学支援へとステップアップできます。
プロジェクト名「ミライステップ」に込めた思い
「ミライステップ」という名称には、鹿島朝日高校の教育理念である「個性を伸ばすハイレベルの教育」と、未来に向けて若者を導く責任の思いが込められています。
在学中の若者が希望に満ちた未来の自分と出会うための“ステップ（橋渡し）”となり、やがては社会全体の人材育成に貢献することを目指しています。
鹿島朝日高校キャリアサポートセンター長の三澤和馬氏は、次のようにコメントしています。
「ミライステップは、生徒一人ひとりの興味や目標を多角的に分析し、最適な進路を導く新しい進路支援システムです。
生徒が自信を持って未来へ一歩を踏み出せるよう、学校全体で支援していきます」
キャリア支援企業ジンジブの星野圭美取締役は、
「通信制高校の生徒が抱える“進路への不安”を解消し、それぞれの個性を社会で輝かせるために、実践的な支援を行いたい」とコメント。
また、HASSYADAI socialの森本瑛氏も、
「若者が自分の人生を自分で選び、前向きに進めるように。ワークショップや面談を通して“自分を信じる力”を育てていきたい」と語っています。
通信制高校から、社会へ自信を持って羽ばたくために
「ミライステップ」は、通信制高校に通う若者たちが“自分の未来を描き、実際に歩み出せる”ようサポートする画期的なプロジェクトです。
今後は卒業年度の生徒に加え、卒業後の若者や早期離職者への支援も検討しており、通信制高校全体の進路支援力の向上にもつながる取り組みとして期待されています。
鹿島朝日高等学校とは
鹿島朝日高等学校は、岡山県に本校を置く広域通信制・単位制高校です。全国406か所(2025年9月時点)の学習等支援施設（サポート校）と連携し、生徒一人ひとりの状況に合わせた柔軟な学びを提供しています。建学の精神「個性を伸ばすハイレベルの教育」のもと、高卒資格の取得だけでなく、社会で自立して生きる力を育む教育を実践。全国からの入学が可能で、多様な生徒が自分らしい未来を目指して学んでいます。
