高校生の12人に1人が通信制高校に通う時代、保護者の2人に1人がオンライン・通信制高校に好意的と回答。新しい学びの選択とは?
通信制高校と聞いて、皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか。なんらかの理由で全日制高校に通えなかった生徒が通う場所という、どちらかというとネガティブなイメージを持っている保護者の方も多いかもしれません。そこで、学校法人ワオ未来学園 ワオ高等学校は、中学3年生のお子様を持つ保護者を対象に「通信制高校のイメージ」に関する調査を実施しました。
目次
オンラインでの学びに好意的な保護者が2人に1人!保護者が考える通信制高校のメリットとは?
現在の通信制高校は、過去と比較しさまざまな面で変化しています。
例えば、バーチャルキャンパスへ通学する、動画をみてコメントしながら学ぶ、ICTやオンラインの活用など、現在の通信制高校のスタイルを知り、イメージが変わったと感じる方も多いのではないでしょうか。
実際に、「このような学び方について、どのような印象を受けられましたか。」と質問したところ、『ややよいと思う(34.0%)』『非常によいと思う(18.4%)』と2人に1人の保護者が、ICTやオンラインを活用した学び方に好意的であることがわかりました。
また、通信制高校と全日制高校の特徴の違いとして、オンラインで地域に縛られずに通学ができるだけではなく、自分の突き詰めたい内容を専門的に学べるなど、様々な要素があります。
「通信制高校には、全日制高校とは違った特徴がいくつかあります。下記の特徴の中でよいと感じる項目はどれですか。(複数回答)」と質問したところ、『通学しなくてよい(53.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『自分の好きな時間に勉強ができる(41.5%)』『地域の枠を超えて学校を選べる(31.2%)』『制服など画一化されたルールが少ない(27.7%)』『総合型選抜入試に備えた様々な活動ができる(19.9%)』と続きました。
現在の通信制高校の状況から、どこにいてもいつでも学べる点がメリットだと感じている保護者が多いことがわかりました。
また、全日制高校と比較すると自由度が高い分、自ら考えたり学んだりする意欲が高まる環境と言えるのではないでしょうか。
保護者が高校時代に抱えていたモヤモヤが明らかに…!当時不満だったエピソードとは?
過去と現在では通信制高校の状況も大きく変わってきていますが、過去、保護者自身が通っていた高校はどうだったのでしょうか。どのような不満があったのか伺ってみました。
「ご自身が高校生のとき、通われた高校で不満だった点は次のうちどれですか。(複数回答)」と質問したところ、『校則(制服や頭髪に関するルール等)(31.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『先生の質(25.6%)』『通学方法、通学時間(20.9%)』『授業の内容(18.9%)』『クラスメイトとの交流(17.7%)』と続きました。
校則やルールに縛られることが不満だったと回答している方が多いことがわかりました。決められた時間や授業内容の中で活動を強いられることが多いため、窮屈さを感じていた方も多いかもしれません。
これらの不満についてのエピソードをうかがってみましょう。
通っていた高校の不満エピソード
- 授業が先生から一方的に教える形だったのでわからないところはわからないままだったり機械的に感じた。生徒も巻き込んで一緒に勉強しているという感覚があれば楽しく学べたかもしれない。(40代/女性/大阪府)
- 個性がなくみんな同じ事を学び時間が過ぎる。学校という狭いコミュニティに生きづらさを感じていた(50代/女性/静岡県)
- スカート丈やピアス、髪の色など朝校門でチェックされ、その場で改善できないと帰されたり、反省文を書かされたりした(40代/女性/東京都)
- 田舎で学校の選択肢が少なく通学に時間がかかったりした。自宅で学べれば時間を有効に使えそう(40代/女性/東京都)
これらの回答が寄せられました。
もし保護者の時代にオンラインの通信制高校があれば、これらの不満は少なかったかもしれませんね。
およそ3割の保護者が通信制高校を子どもの進学先の選択肢に入れている
ここまでの調査で、保護者が抱えていた高校への不満が明らかになりました。
また、その不満は現代のオンラインによる通信制高校であれば無かったかもしれないことが浮き彫りになっています。
次に、通信制高校への期待や要望を伺いました。
通信制高校への期待や要望はありますか?
- 単位認定の基準を明確化させること(40代/女性/東京都)
- 個々に対する手厚いフォローがあると良いと思う(40代/女性/福岡県)
- 個別に分からない点を聞けるようなシステムが充実しているといいと思う(40代/女性/東京都)
これらの回答が寄せられました。
また、通信制高校が合う子どもは少なからずいると思うので、ネガティブなイメージが払拭されることを期待するという声もありました。
また、「あなたのお子さまの進学先として、オンライン・通信制高校を勧めようと考えられますか。」と質問したところ、『どちらともいえない(25.7%)』と回答した方に次いで『あまり考えられない(24.7%)』『全く考えられない(22.7%)』『1つの選択肢として考えたい(考えている)(19.9%)』『積極的に進学を考えたい(考えている)(7.0%)』と続きました。
およそ3割の保護者が、オンライン・通信制高校を我が子の進学先の選択肢に入れていることが明らかになりました。
全日制高校だけでなく、通信制高校も選択肢に入れることで、お子様の未来の幅が広がるきっかけになるかもしれません。
「12人に1人が通信制高校に通っている」ことを知らない保護者が83%。抱いていたイメージとは?
現在、通信制高校の生徒数が「26万4,797人(2023年5月時点)」となり、高校生の12人に1人が通信制高校に通っています。
中学3年生を持つ保護者はこの現状を把握している方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。
「高校生の12人に1人が通信制高校に通っていることをご存じでしたか。」と質問したところ、約8割の方が『いいえ(83.3%)』と回答しました。
通信制教育を受ける高校生が予想以上に多かったことに驚いている方もいらっしゃるかもしれません。
また、高校には、全日制高校・定時制高校・通信制高校の3種類がありますが、「どんな生徒が通信制高校を選択していると思われますか。(複数回答)」と質問したところ、『小中学生で不登校だった生徒が通っている(59.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『進学した高校があわず転校した生徒が通っている(48.1%)』『時間割に縛られず自分のペースで大学受験を目指している生徒が通っている(37.3%)』『芸能人・スポーツ選手が通っている(36.0%)』『起立性障害、発達障害をもつ生徒が通っている(26.8%)』と続きました。
およそ6割の方が、通信制高校には不登校だった生徒が通うイメージがあると回答しました。また、進学した高校が合わなかったなど、今までのイメージはどちらかというとネガティブなイメージを持つ保護者が多かったことが明らかとなっています。
まとめ:自由度が高く自ら学ぶ通信制高校に注目が集まっている
今回の調査で、過去と比較し現状の通信制高校のスタイルは大きく変わり、約半数の保護者が、ICTやオンラインを活用した学び方には好意的であることがわかりました。
通信制高校にまだネガティブなイメージは残っているものの、場所や時間に制限が無く、ご自分の高校時代よりものびのびと学べそうだと感じた方が多いようです。
さらに、およそ3割の保護者が、オンライン・通信制高校を我が子の進学先の選択肢に入れていると回答しており、通信制高校を選ぶご家庭は今後増えることが予想されます。
令和のオンライン高校「ワオ高校」のバーチャルキャンパス
ワオ高等学校は、哲学で自ら学び育つ力を養う、令和のオンライン高校です。
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オープンスクールをはじめ、ワオ高校が主催するイベントは、このバーチャルキャンパスにオンラインで来校いただき、本当の授業さながらの学び体験を楽しむことができます。