おおぞら高等学院が、プログラミングの全国大会を開催

通信制高校サポート校の「おおぞら高等学院」が2月22日、東京秋葉原キャンパスで、「2020 KTCおおぞら杯プログラミング部門全国大会」を開催しました。全国のキャンパスから60名以上の生徒が集い、この日のために創意工夫して作ったロボットで競技に挑みました。

おおぞら高等学院が、プログラミングの全国大会を開催

全国から60名以上の同志が東京秋葉原キャンパスに集結!

おおぞら高等学院には、将来の夢や目標を持って高校生活をおくりたい人のために「みらい学科™」が設置されています。今回開催された「KTCおおぞら杯プログラミング部門」は、そんなみらい学科™の「プログラミングコース」で学んできた生徒たちがエントリーし、1年間の成果を競い合うイベントです。今年は全国のキャンパスから60人以上の生徒が東京秋葉原キャンパスに集い、日頃の成果を競い合いました。

大会で行われた競技は、チームワークを競う【ロボットサッカー】と、個の技術を競う【トレジャーハント】の2種目。【ロボットサッカー】にはプログラミング1年目(ゴールドコース)の生徒が、【トレジャーハント】には2年目以上(プラチナコース)の生徒が出場しました。

 

ロボットサッカーの部

【ロボットサッカーの部】は、1チーム(2~3人)につきフォワードとキーパーのロボット2台を使用し、相手ゴールにボールを入れて競います。1試合は、前半後半それぞれ2分、ハーフタイム1分、トータル5分間で行われます(延長戦が認められるのは決勝戦のみ)。予選は総当たり戦で行われ、トーナメント方式で決勝に進むチームが決まります。

出場者のほとんどがプログラミング初心者で、数カ月前にプログラミングを学び始めたばかりの生徒も多いなか、思うようにロボットが動いてくれない場面もしばしば……。とくに予選では、進展がなく仕切り直しが繰り返される試合も少なくありませんでした。
それでもメンバー同士で声を掛け合いながら、一生懸命、楽しそうに試合に挑む生徒たちの姿が印象的でした。

決勝戦に勝ち進んだのは、町田キャンパスのチーム「町田①」と、横浜キャンパスのチーム「コヤケン」です。試合は、前半戦にそれぞれ1点ずつ決め、後半戦は互いにゴールを許さない攻防が続きました。勝敗の行方は延長戦までもつれ込みましたが点は動かず、最終的には、試合時間時に相手陣地にボールを運んでいた「コヤケン」に軍配が上がりました。

会場に設置された複数のコートで、いくつかの試合が同時進行で行われました。声援や笑い声などさまざまな声が飛び交います

会場に設置された複数のコートで、いくつかの試合が同時進行で行われました。声援や笑い声などさまざまな声が飛び交います

ボールにはセンサー組み込まれ、ロボットはそのセンサーを感知して動くようプログラミングさています

ボールにはセンサー組み込まれ、ロボットはそのセンサーを感知して動くようプログラミングさています

岐阜キャンパスの佐村実優さん(3年、写真左)と、竹村こころさん(2年、写真右)。決勝リーグには進めなかったものの、「他の人がどんなロボットを作っているのか見られたし、自分のプログラミングの悪いところを知ることができて良かった」(佐村さん)、「プログラミングを初めたのは、数カ月前。ちゃんと動くかさえ不安でしたが、動いてよかった」と、笑顔で話してくれました

 

トレジャーハントの部

【トレジャーハント】の部は、ロボットが競技フィールド内にある障害物を回避し、その先の宝物(ボール)を発見・捕獲して、スタートエリアまで回収する競技です。フィールド内には、いくつかのチェック項目が設定され、難易度によってクリア得点が加算されます。
1回の探索は制限時間3分間。これを3回セットで1ラウンドとし、まずは予選を2ラウンドで行います。予選の得点が高い上位8名が決勝に進出して1ラウンド行い、得点・スピードを争います。

先述の通り、【トレジャーハントの部】の出場者は、2年目以上プログラミングを学んでいる生徒たちです。予選からハイスコアを叩き出すロボットも多くみられ、ロボットの一挙一動を実況する先生の声も、ラウンドを重ねるごとに思わず熱を帯びていきます。
それぞれのロボットに、作り手の個性が表れているのが面白く、特にボールを掴むアーム部分にはさまざまな工夫が凝らされていました。

強者ぞろいの8名で行われた決勝戦で、最も注目を集めたのは、予選1位の村田公佑さん(大宮キャンパス、3年)と予選2位の高橋秀明さん(東京秋葉原キャンパス、2年)による最終戦です。
ともに、最高得点となる300点で予選通過したふたりのハイレベルな戦いに、会場のボルテージは一気にアップ! ロボットがチェック項目をクリアするたびに、ギャラリーの歓声が沸きます。

慎重に進んで確実にボールを捕らえる村田さんのロボットが勝つか、無駄のない動きでボールまでまっしぐらに進む高橋さんのロボットが勝つか――。戦いを制したのは、驚異的なスピードで300点満点をマークした高橋さんのロボットでした。

制限時間3分の中で、障害物を避けながらボールを掴み、そのままスタート地点に戻ることができれば100点満点。ボールを掴めなかったり、スタート地点に戻れなかったりと、チェック項目をクリアできなかった場合も、難易度に応じた得点が加算されます

ボールの配置場所は1回1回変わります。ボールを探知できても、正確に掴むのは至難の業です

ボールの配置場所は1回1回変わります。ボールを探知できても、正確に掴むのは至難の業です

アーム部分にはそれぞれ工夫が凝らされ、上から覆うタイプ、横から挟むタイプ……など、ボールの掴み方にも個性が表れます

アーム部分にはそれぞれ工夫が凝らされ、上から覆うタイプ、横から挟むタイプ……など、ボールの掴み方にも個性が表れます

 

前回大会【ロボットサッカーの部】でグランプリに輝いた、立川キャンパス2年の、大瀧智也さん(写真左)・市川恵太さん(写真右)。今大会では【トレジャーハントの部】に挑むも予選敗退。「発想力や、事前にどれだけ準備できるかが勝利のカギ」と、トレジャーハントの難しさを教えてくれました

予選で獲得した得点の上位8名が、自慢のロボットで決勝戦に挑みます

予選で獲得した得点の上位8名が、自慢のロボットで決勝戦に挑みます

会場には2つのフィールドが設置され、2名が同時にそれぞれのフィールドで探索を行います

会場には2つのフィールドが設置され、2名が同時にそれぞれのフィールドで探索を行います

決勝最終戦。予選1位と2位の戦いに、ギャラリーの注目が集まります

決勝最終戦。予選1位と2位の戦いに、ギャラリーの注目が集まります

動きの正確さと圧倒的なスピードで【トレジャーハントの部】を制した、高橋さんのロボット

動きの正確さと圧倒的なスピードで【トレジャーハントの部】を制した、高橋さんのロボット

 

今大会を通じて、生徒たちが学んだこと

大会終了後、各競技のグランプリと準グランプリの生徒に話を伺いました。

 

◆【トレジャーハントの部】のグランプリ・高橋秀明さん

「1年生の時に出場した【ロボットサッカーの部】では、楽しむことを第一に考えて予選敗退という結果でしたが、今回は秋葉原キャンパスでの開催ということもあり、勝ちにこだわりました。ボールが配置される5カ所すべてに対応できるようプログラムを5種類用意したり、ギリギリまで調節したり、大会に向けた約半年間、入念な準備で挑んだ結果、優勝できてうれしいです。また、他の人のロボットもたくさん見られたので、良いところは取り入れて自分のモノにしていきたいです」(東京秋葉原キャンパス、2年)

 

◆【トレジャーハントの部】準グランプリの村田公祐さん

「まさかタイムで負けるとは思わず、ロボットの動きの正確さを重視し過ぎて、移動速度を上げる工夫はしていませんでした。悔しいですが、1位の方(高橋さん)のロボットは、笑ってしまうほど凄すぎました(笑)。卒業後はゲーム系の専門学校へ進みますが、今大会で学んだ、考える過程やステップを踏むことの大切さを、今後も役立てたいです」(大宮キャンパス・3年)

 

◆【ロボットサッカーの部】グランプリの「コヤケン」(横浜キャンパス)

「出場を決めたのは、実は2週間前。イメージ通りにいかない場面もありましたが、大会自体は楽しかった。来年も参加したいです」(写真右:小柳洋さん、1年)、
「勝てると思っていなかったけれど、変に考えすぎなかったのが勝因かも。プログラミングの授業はとても楽しい。来年も参加したいです」(写真左:樋口健人さん、1年)

 

◆【ロボットサッカーの部】準グランプリの「町田①」(町田キャンパス)

「いまの気持ちは、嬉しさと悔しさが半々です。これまで課題をやってきた結果が今大会に繋がったと思うので、段階を踏んで学ばせてくれた先生たちには本当に感謝しています」(写真右:秋元遥希さん、2年)
「決勝に行けたのは嬉しいけど、負けて悔しいです。他の人のロボットの形などが見られたので、今後作るときの参考にしたいです」(写真左:平澤ティモシーさん、1年)

各競技、グランプリ・準グランプリに加え、「ロボットデザイン賞」が選ばれました。【トレジャーハントの部】は、立川キャンパスの植竹悠里さん(2年、写真左)。【ロボットサッカーの部】は、立川キャンパスの渡邉龍斗さん(1年、写真右)

出場した生徒全員が、トライアンドエラーを繰り返しながら挑んだ今大会。それぞれの結果はどうあれ、生徒たちにとっては、それまで学んできた成果を発揮し、キャンパスを超えた同志と刺激し合う良い機会になったことは間違いありません。

また、最後まで諦めずに目標に向かって試行錯誤したり、仲間と協力したり、大会に向けたプロセスで得た経験は、生徒にとって代えがたい財産になったことでしょう。

 

「おおぞら高等学院」とは

「高卒資格がゴールじゃない。なりたい大人になるための学校®。」を掲げる広域通信制・屋久島おおぞら高等学校の指定サポート校。
将来の夢や目標を持って高校生活を送りたい人のために設置した「みらい学科™」には、「プログラミングコース」、「子ども・福祉コース」、「マンガ・イラストコース」「ネイルコース」を用意し、業界の第一線で活躍する講師の直接指導のもと、社会で通用する力を養うことができる。

 

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