クラーク記念国際高等学校が、VRで理科実験ができる設備を導入
北海道に本校を置く通信制高校・クラーク記念国際高校が、VRを活用したバーチャル理科実験プラットフォーム「Labster(ラブスター)」を、 国内で初めて導入。細胞生物学や分子生物学などの理科実験を、VRを使って体験できる。
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デンマーク企業が開発した「Labster(ラブスター)」を国内で初めて導入
クラーク記念国際高校は、「夢・挑戦・達成」を行動指針とし1992年に開校した広域通信制高等学校です。 北海道深川市の本校を始め、 日本各地のキャンパスで約10,000人の生徒が学んでいます。
今回、同校では教育スタートアップ大国デンマークの企業Labster社が開発したVRを活用したバーチャル理科実験プラットフォーム「Labster(ラブスター)」を、 東京と大阪のキャンパスに国内で初めて導入。生徒は、 ふだんの対面授業では体験できない最新の研究設備を使った細胞生物学や分子生物学などの理科実験を、 VRを使って体験することができます。
同校ではこれまでも、時代の変化に合わせタブレットを活用したICT教育を推進してきましたが、今回の「Labster(ラブスター)」導入により生物・物理系の分野を補完されます。
通信制高校の弱点である設備面での課題を解決
多くの通信制高校では、実験室など専門的な設備はキャンパスに備えておらず、環境面では全日制高校と比較して劣る部分がありました。
しかし「Labster(ラブスター)」を使い仮想空間での学習を組み合わせることにより、今後は、時間的な制約やコスト面・安全面の問題で実現できなかった実験にも取り組むことができるようになります。
Labster社が開発した100を超えるバーチャルラボは、マサチューセッツ工科大学やボストン大学、アリゾナ州立大学をはじめとする世界各地250を超える教育機関で利用されており、デンマークの教育省からも資金提供を受けるなど、国際的に大きな評価を得ています。また、コペンハーゲン大学での実験では、知識だけでなく動機や自己効力認識の高まりにも効果があると言及されており、対面学習との組み合わせにより学習効果が高まるとして注目しています。
導入担当の教員コメント
Labsterの導入にあたり、大きなメリットだと感じたのは「いくらでも失敗できる」という点です。生徒にはぜひ多くの失敗経験から、たくさんのことを学んで欲しいと思います。また、高校教育では取り扱いが難しい「放射性物質」や「感染性物質」を使った実験ができるとい点、実験時間を早送りすることができるという点にも注目しています。 Labsterでの実験と、リアルの場での学びを組み合わせ、より良い学習成果をあげられるよう模索していきたいです。
(東京キャンパス 理科教員 石川舜)
導入キャンパス
・東京キャンパス(ペット生命科学コース)
・大阪梅田キャンパス(理数探求プログラム)
「クラーク記念国際高等学校」とは
カリキュラムの柔軟性を生かし、生徒のニーズに合わせた様々な特徴ある授業を展開しています。