ドルトンX学園高等学校、けいはんな学研都市に滞在型探究学習の拠点を開設へ 地域と協働し、イノベーションを生み出す人材を育成
河合塾グループが2027年4月に開校を予定している広域通信制高校「ドルトンX学園高等学校」は、京都府のけいはんな学研都市に滞在型探究学習の拠点を開設する準備を進めています。産学公住が連携する地域を舞台に、AIやロボティクス、バイオサイエンスなどをテーマとした実践的な探究学習に取り組み、社会と関わりながら未来を切り拓く力を育む新しい高校教育を目指します。

ドルトンX学園高等学校がけいはんな学研都市に探究学習拠点を開設へ
ドルトンX学園高等学校の開校に向け、2026年7月17日、京都府、公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構、株式会社けいはんな、株式会社KJホールディングスの4者が、「けいはんな学研都市における地域滞在型学習を通じた地域活性化の取り組みに関する協定」を締結しました。
今回の協定は、けいはんな学研都市における地域滞在型学習を通じて、地域の発展や活性化を目指すものです。その取り組みの一環として、ドルトンX学園高等学校の滞在型学習拠点の一つを、けいはんな学研都市に開設する準備が進められます。
ドルトンX学園高等学校では、地域に滞在し、地域の企業や研究機関、住民などと関わりながら探究活動を行う学びを大きな特色の一つとしています。今回の連携によって、研究・教育・産業・文化が集積するけいはんな学研都市を舞台に、生徒が社会のリアルな課題に触れ、地域と協働しながら学ぶ機会が生まれることになります。
AIやロボティクス、バイオサイエンスなどをテーマに地域と協働
けいはんな学研都市は、大学や研究機関、文化施設などが集まり、産学公住の連携による研究開発や新たな事業・サービスの創出が進められている地域です。
ドルトンX学園高等学校では、こうした地域の特性を生かし、AIやロボティクス、バイオサイエンス、フードテクノロジー、ウェルビーイングなど、科学技術や社会課題に関わるテーマを探究する学習を想定しています。
さらに、京都・奈良の歴史や芸術、茶などの文化を題材とした探究テーマも予定されています。
生徒たちは、単に教室で知識を学ぶだけではなく、実際に地域へ足を運び、企業や研究機関、地域住民などさまざまな人と関わりながら、自ら問いを立て、課題を発見し、解決策を考えていきます。
学習環境としては、けいはんなプラザ内の施設などを活用するほか、生活・宿泊拠点として研究者用住宅設備や都市内の賃貸住宅などの活用も予定されています。

「通信制×全寮制×国内外での探究学習」を組み合わせた新しい高校教育
ドルトンX学園高等学校は、「自らの足で探究し、破天荒に出会い、フロンティアを共創する」を目指す生徒像として掲げています。
教育モデルには、米国のミネルバ大学の学びを参考にしており、オンラインを活用した教科学習と、実際の地域に滞在して取り組むフィールドワークを組み合わせた教育を展開する予定です。
同校の大きな特徴となるのが、地域に飛び込んで学ぶ「滞在型の探究学習」です。高校1年次の3学期から複数の地域拠点に滞在し、それぞれの地域が持つ特色や課題をテーマに探究活動を行います。
1年次の1~2学期と3年次には、岩手県の一関キャンパスや、河合塾グループが連携協定を結ぶNTT東日本株式会社が運営する東京都調布市の東京キャンパスにも滞在し、地域ごとの特色を生かした学びを深める計画です。
通信制高校の柔軟な学習スタイルを生かしながら、オンラインでの学習、地域でのフィールドワーク、仲間との共同生活などを組み合わせることで、生徒が自ら考え、行動する力を育てることを目指しています。
地域との交流や起業支援など、生徒の挑戦を後押し
今回締結された協定では、単に学習拠点を開設するだけでなく、地域と生徒が継続的に関わるための幅広い取り組みが予定されています。
具体的には、地域資源を活用した課題解決型探究学習プログラムの企画・実施をはじめ、地域住民や企業、関係団体との交流機会の創出、地域の魅力発信、人材交流・人材育成などが挙げられています。
また、同校の生徒を対象とした起業支援も連携事項の一つに盛り込まれています。
探究学習を通して生徒が見つけた地域の課題を、新しいサービスや事業のアイデアへと発展させるなど、学びを社会との接点につなげることも期待されます。
ドルトンX学園高等学校では、こうした実社会との関わりを通して、生徒が「何を学ぶか」だけでなく、「学んだことを社会でどう生かすか」を考える機会を提供していく方針です。
けいはんな学研都市との連携を通じ、未来のイノベーション人材を育成
ドルトンX学園高等学校とけいはんな学研都市の連携は、2026年に河合塾グループが実施した宿泊型学習プログラム「まるっと探究ツアー」での取り組みがきっかけとなりました。
両者の教育と地域づくりに対する方向性の親和性を踏まえ、今回の協定締結へとつながっています。
今後は、けいはんな学研都市が持つ大学・研究機関・企業などの知見や地域資源を生かしながら、生徒が社会の最前線に触れる探究学習を実施していく予定です。
ドルトンX学園高等学校が目指すのは、既存の枠にとらわれず、自ら問いを立て、さまざまな人と協働しながら新しい価値を生み出せる人材の育成です。
通信制高校という柔軟な学びの仕組みを基盤に、国内のさまざまな地域や海外も含めたフィールドで学ぶことで、生徒一人ひとりが自分自身の可能性を広げていくことが期待されます。
2027年4月の開校に向けて、今後も全国各地における滞在型学習の拠点整備が進められる予定です。けいはんな学研都市での取り組みは、地域と学校が協働して教育をつくる、新しい高校教育のモデルの一つとなりそうです。
ドルトンX学園高等学校とは
ドルトンX学園高等学校は、河合塾グループが2027年4月の開校を予定している広域通信制高校です。米国ミネルバ大学の教育モデルを参考に、「自らの足で探究し、破天荒に出会い、フロンティアを共創する」を目指す生徒像として掲げています。オンラインでの教科学習に加え、国内外の地域に滞在して取り組む探究学習を大きな特色とし、「通信制×全寮制×国内外での探究学習」を組み合わせた教育を展開する予定です。高校1年次の3学期以降は複数の地域拠点に滞在し、地域の企業や研究機関、住民などと協働しながら、AIやロボティクス、バイオサイエンスなど多様なテーマを探究します。
※ドルトンX学園高等学校は設置認可準備中です(2026年7月時点)。








