ICTを活用している通信制高校・サポート校
普段の授業やコミュニケーションの手段として「Zoom」や「Slack」といったICTツールを活用する通信制高校が増えています。このページではICTをフル活用し、「ICT教育」に力を入れている通信制高校・サポート校について紹介しています。
目次
目覚ましい進化を遂げる“ICT教育”とは?
「ICT」って一体なんのこと?
小学校では2020年度から、中学校では2021年度からプログラミング教育の必修化が始まりました。そして高校では、2022年4月からプログラミングを学ぶ「情報Ⅰ」が必修化されます。そんななかで最近よく耳にするのが「ICT」という言葉。ICTとは「Information and Communication Technology」(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略称で、「情報通信技術」という意味。メールやチャット、SNS、ネット検索などの通信技術を使い、人とインターネット、人と人がつながる技術のことを指します。
コロナ禍で加速!教育のICT化
新型コロナウイルスの影響により、家にいながら遠く離れた人と連絡を取る手段として「Zoom」や「Skype」、「LINE」などのICTツールを活用する人が急増しました。そんな中、コロナ以前から叫ばれていたのが「教育のICT化」です。例えば、オンライン授業を行なったり、インターネットを使って調べ学習をしたり、タブレット上で発言したり……ICTツールを活用すれば、これまでは実現できなかったさまざまな授業が可能になります。文部科学省では2019年12月に“1人1台端末”を目標とした「GIGAスクール構想」を提言し、学校のICT化を推進してきました。2021年3月末には小中学校での“1人1台端末”の整備がほぼ完了。“withコロナ時代”に突入し、教育現場のICT化はさらに加速していくでしょう。
文部科学省・総務省・経済産業省が連携して立ち上げた『未来の学びコンソーシアム』や、日本マイクロソフトを中心としたIT機器、ITサービス企業からなる『ウィンドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアム』も、国内のICT教育を推進しています。
ICT教育のメリットとは?
ワクワクする授業が増える!
動画コンテンツやアニメーションなどを活用することで、授業の幅が広がります。教科書とノートの代わりに、パソコンやタブレットを使うことで、生徒の興味関心を高めることができます。
時間を有効活用できる
板書をノートに書き写す必要がなくなるため、これまでの一方的な授業がなくなります。先生と生徒、先生と保護者間でも情報の共有ができるため、家庭学習にも役立ちます。
ICTツールに慣れることができる
いまやビジネスシーンでも日常的に使用されているICTツール。学校でICTの基礎スキルを養うことで、社会に出てから慌てて習得する必要がなくなります。
ICTを活用している通信制高校・サポート校
中央高等学院
中央高等学院は、中央国際高等学校の指定サポート校です。首都圏を中心に7カ所にキャンパスがあり、自分の通いやすいキャンパスで学ぶことができます。中央高等学院では、入学時からひとり一台専用PCを所有。動画配信授業や学校内のコミュニケーション、レポート提出などに活用しています。国家資格であるITパスポート取得のための授業も行うなど、ICT教育に積極的に取り組んでいます。
(エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県)
ルネサンス高等学校
東京(代々木)・愛知・大阪ほか、全国の主要都市にキャンパスを持つルネサンス高等学校は、最先端のネット学習を導入し、いつでもどこでも効率的に学べるのが魅力。レポートの提出はタブレット・スマートフォン・パソコンでOK。「NHK高校講座」や「スタディサプリ」などのデジタル教材を積極的に取り入れ、楽しくわかりやすく学べます。
(エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・大阪府)
英風高等学校
英風高等学校は、大阪府認可の通信制女子校です。独自開発した学習管理システム「e-Portal(イーポータル)」を活用し、タブレットひとつでレポート提出や学習管理を行なえます。スクーリングの予約もタブレット上で完結!単位の修得状況や、学校からのメッセージも確認でき、いつでもどこでも学習を進められます。
(エリア:大阪府・兵庫県)
AOIKE高等学校
AOIKE高等学校は、2020年に「青池学園高等学校」として開校した通信制高校です。本校は福井県小浜市、学習センターが福井県敦賀市と富山県富山市にあります。
AOIKE高等学校の必修プログラムは、オンラインでいつでもどこでも自分の都合に合わせて自由に学習を進められるようになっています。PCやタブレット、スマホなどでレポート提出や学習管理を行う他、バーチャル教室に自分のアバターで登校し、仮想空間でコミュニケーションを楽しむことも可能です。趣味や仕事と両立しながら、自分のペースでしっかり学んで、無理なく高校が卒業できます。
(エリア:福井県、富山県 ほか全国から入学可能)
ID学園高等学校
創立130年の歴史を誇る郁文館夢学園が2020年4月に開校した通信制高校です。ID学園高等学校ではオンライン授業やホームルームなどのコミュニケーションツールとして、「Zoom」や「Slack」などの各種ツールやアプリケーションを活用しています。また、郁文館のためだけに特別に作られたICTツール「News picks」を利用し、双方向型の学び環境を整備しているのも特徴です。
(エリア : 長野県・東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県・大阪府・京都府・兵庫県・奈良県)
マナリンク高等学院
校舎が存在せず、完全オンラインで高校生活を送りながら大学進学を目指す新しいスタイルのサポート校です。出席確認・動画授業・先生との面談など、スクーリング以外はすべてオンラインで対応します。難関大学への合格実績をもつ” プロ”家庭教師による、生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイドカリキュラムで、大学合格を目指します。
(エリア:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・大阪府・兵庫県 ほか全国から入学可能)
第一学院高等学校
全国の主要都市を中心に約50のキャンパスを展開する第一学院では、生徒の「学習意欲の向上」と「学力の定着」を目的に、2016年度からICT教育を本格的に推進しています。一人一台のタブレット端末はもちろん、オリジナルの学習管理システム「SchoolCity」によりアプリを使って楽しく授業に参加できます。日本全国をリアルタイムでつないだライブ配信授業など、生徒の主体的な学びの意欲を育んでいます。
クラーク記念国際高等学校
北海道から沖縄まで全国に拠点を持つクラーク記念国際高等学校では、2018年度より1人1台ずつiPadを導入。クラーク独自の学習支援システムにより、一人ひとりのニーズに合わせたサポートを行っています。2021年4月にはオンライン教育と対面教育を融合させた「CLARK SMART」がスタート。これからの社会で必要な“21世紀型の力”を、ネットとリアル双方向の学びで育みます。
N高等学校
ニコニコ動画などを運営するドワンゴと大手出版社KADOKAWAが創立したN高等学校(N高)。N高では、学校や担任との連絡・部活・友達とのコミュニケーションツールとして「Slack」などのツールを積極的に活用しています。ビジネスシーンで利用する可能性の高いツールを経験しておくことで、高校生のうちに“ICTリテラシー”を高めることができます。