翔洋学園高等学校 2017年度(平成29年度)卒業式

2018年3月9日(金)、翔洋学園高等学校(本校:茨城県日立市)の卒業証書授与式が、つくばノバホール(茨城県つくば市)で開催されました。校長や理事長などからの祝辞のほか、学校生活のメモリアル動画の上映などが執り行われました。

翔洋学園高等学校 2017年度(平成29年度)卒業式

新たなスタートを切った742名の卒業生

会場となったつくば駅前のつくばノバホールは、土浦、古河、下館、千葉、柏の各学習センターとネットキャンパスで学んだ卒業生と、そして保護者や親族の方々で埋め尽くされていました。

式典が始まり、参加者全員に卒業証書を手渡した後、中村昌平校長は、
「今日までに辛いことや苦しいこともあったでしょうが夢を実現するための一歩として高校卒業資格を得るにいたりました。今はその喜びと充実感で胸がいっぱいかと思われます」と、語りかけました。

そして、江戸時代の俳人・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の中で見出した蕉風俳諧の理念の一つである『不易流行』という言葉について語りました。

「不易とはどんなに社会が変化しようと時代を超えて変わらない価値のあることを指します。豊かな人間性、正義感や公正さを重んじる心、他人と協調し他人を思いやる心などで、人として身に付けなければならないものです。そして流行とは、時代の変化とともに変えていく必要があるものを指します。激しく変化する社会に柔軟に対応できる力や情報機器や人工知能等、新しい変化を取り入れられる力を指しています。

つまり、どんな時代となろうとも『不易』=人の生き方の基本を身につけ、時代のニーズに応じて変化を適切に受け止め、『流行』=新しいことに挑戦していくことを常に忘れず社会で活躍できる人材になれることを期待しています」とエールを送りました。

中村校長に続いて、佐藤理事長の祝辞へと続きます。

佐藤理事長は、「平成12年に開校して以来12,129名の卒業生を世に送り出すことができました。今年度の卒業生は742名。この卒業生数は普通高校の40年分に相当します。卒業率は97.7%で、この高い卒業率が実現できたのは、『生徒ひとり一人に合わせた個別指導』『基本的な生活習慣をしっかり身につけさせる』という教育方針と、面倒見の良い学校作りに基づく職員の指導や温かい支援があってこそなしえたことと考えています。

また、全国の通信制高校に先立って、豊かな心を育むための指導として道徳教育を毎月のホームルームで実践してきたことや、他の通信制高校と比べレポート提出やスクーリングの出席を重視してきたことが生徒に良い影響を与えてきたことと思います」と語りました。

そして最後に卒業生へ「人を信じてください。そしてそれ以上に自分を信じていただきたいと思います。卒業は次の階段へのスタートです。夢を持ち、実現のための努力を怠ることなく、志をもって人生を大いに楽しんでいただきたい」と温かいメッセージを贈りました。

周りへの感謝がこもった卒業生代表挨拶

続いて、中学2年で不登校になり、中学卒業後すぐに翔洋学園に入学したという女子生徒が卒業生代表の挨拶を述べました。

「入学直後は友だちができるか不安でしたが、1年生の時に参加した修学旅行をきっかけに友だちができ、学校になじんでいけるようになりました。高校2年生以降は、校内学習や定通制のバドミントン大会に進んで参加し、多くの思い出を作りました。

レポートの締切前日に家で夜遅くまで勉強して大変だったことや、眠い目をこすりながら参加したスクーリングなども良い思い出です。たくさんのことがあったけれど、今振り返ってみると友だちとの他愛もないおしゃべりやふだんの何気ない学校生活が私にとってのいちばんの思い出です。

卒業を迎えた今、感じるのは周りへの感謝の気持ちです。先生方はくじけそうになった時は温かく、間違ったことをした時には厳しく接してくれました。また、悩んでいる時は一緒に考え的確なアドバイスをしてくれました。私にとっては第二の家族のような存在でした。

また、ともに学んだ友だちにも感謝しています。くじけそうになった時にがんばっている友だちの姿を見て何度も励まされました。今では6時間も電話で他愛もない話をする友だちができました。この学校での数々の出会いに感謝しています。

そして何よりも家族に感謝しています。悩んでいる時に母からかけられた『お母さんはあなたの味方だからね』という言葉は私の宝物です。今までたくさん心配をかけてごめんさない。これからは私たちが家族の支えになりたいと思っています。

卒業後は茨城を離れ仙台で柔道整復師の勉強する専門学校に行きます。将来への不安がないといえば噓になりますが、ここで学んできたことを胸に自信と誇りを持って頑張っていきます」と、3年間の高校生活での思い出と周囲への感謝を語りました。心のこもった挨拶に会場中が聞き入り、あちこちでもらい泣きする声が聞かれました。

高校生活の思い出の詰まった動画上映

式典の最後には、学習センターごとに、授業や学校行事の様子や先生からのメッセージなどが詰まった動画が上映されました。

真剣に課題に取り組む様子や、遠足や校外学習、部活動や体育スクーリングなどの様子が次々と流れ、会場のあちこちから懐かしむような歓声や笑い声が聞こえてきました。

どの生徒さんも充実した楽しい3年間を過ごしたという様子が伝わってくる、温かみのある卒業式でした。

最後に、翔洋学園高等学校での思い出を、千葉学習センターのSくんに振り返ってもらいました。

「高校2年生の時に、転校してきました。前の学校では全然勉強をしてなかったけれど、この学校に転校してからはすごく真面目になり、受験勉強に取り組むようになりました。今年は残念ながら合格は叶いませんでしたが、これからも勉強を続けて志望の大学に合格できるよう頑張りたいです」

「大学受験を頑張りたい」と今後の抱負を語ってくれたSくん(右)

「翔洋学園高等学校」とは

翔洋学園高等学校は、日立本校を中心に福島・茨城・千葉・山形などに学習センターがある通信制高校です。翔洋学園高等学校の特徴は、好きな時に学校に通い、友だちと遊んだり、先生と語りあったり、アルバイトをしたり、自由に過ごせるところです。生徒たちが自分を知り、好きなところや良いところを伸ばし、未来への夢や目標を見つけそれを実現する力「明日力」を身に付けられるよう、サポートしています。

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