翔洋学園高等学校の農業体験授業

学校を出て実習や見学などの校外学習に力を入れている翔洋学園高等学校(本校・茨城県日立市)。10月4日、千葉学習センターで行なわれた農業体験の授業に密着しました。

翔洋学園高等学校の農業体験授業

自分たちで植えた農作物を自分たちで収穫

茨城・千葉・福島・新潟などに12の学習センターをもつ翔洋学園高等学校は、校外学習の充実に力を入れています。外でからだを動かしたり、博物館や科学館の見学など、学習センターごとにさまざまな活動を実施しています。生徒は自分の興味・関心に合わせて好きな校外学習を選び、参加することができます。

千葉学習センターでは、2017年度よりNPO法人「土気NGO」さん協力のもと、農業体験を行なっています。農業体験は5月から行なわれており、5月には「田植え」、6月には「カボチャ定植」、7月は「BBQ&流しそうめん」を行ないました。他はともかく、7月は農業をやってない…ように思うかもしれませんが、「流しそうめん」をやるための竹を割り、そうめんが流れるように竹の節を取るという、けっこうな重労働を体験することができました。

そして農業体験の今年度最後の授業となる今回は、いよいよ自分たちが植えた「カボチャの収穫&稲刈り」を行なう日です。どんな風に育っているのか、楽しみですね。

土気駅から畑に到着すると、「土気NGO」の熊手正幸さん(通称クマさん)指導のもと、まずはカボチャの収穫です。

カボチャ畑に行ってみると…期待に反して、カボチャの姿がほとんどありません。クマさんいわく、今年は8月に雨が多かったせいで、あまり実がならず、さらに9月の寒さのせいで、せっかく成った実も大きくならなかったとか。今回植えたカボチャは、ペボカボチャという品種で、食用ではなくハロウィンの飾り付けなどに使われるもの。うまく育てれば100kgにもなるそうです。畑の中をくまなく探して収穫できたのは5つでしたが、ひとつひとつのサイズはなかなか立派です。

カボチャの次は稲刈りです。車で5分ほどの場所にある田んぼに行ってみると、そこには黄金色に輝く稲の波が!クマさんにやり方を教わり、さっそく鎌で稲を刈っていきます。生徒は全員初めての経験ですが、みんなすいすいと楽しそうに刈っていきます。

今回収穫した稲は、「マンゲツモチ」という品種で、もち米です。この稲を精米して12月には餅つきも行なうとのこと。つきたてのお餅が食べられるのは何ともうらやましい…!

教室では得られない貴重な体験

参加した生徒に、農業体験の感想を聞いてみました。

「全4回の体験学習にすべて参加しました。1回目の田植えは雨の中での作業だったのですごく大変で、その時は二度とやりたくないと思いましたが、今日無事に育ったのを見て嬉しくなりました」(2年生・Mくん)。

また、今回参加した生徒のなかには9月に転入してきたばかりの生徒もいて、全員がこの日が初対面でしたが、すぐに打ち解けていました。屋外で風や光にあたりながらからだを動かしていると、自然に話したり親睦を深めたりしやすいのかもしれません。教室の中では得られない、貴重な経験ができた1日でした。

「翔洋学園高等学校」とは

翔洋学園高等学校の特徴は、好きな時に学校に通い、友達と遊んだり、先生と語りあったり、アルバイトをしたり、自由に過ごせるところです。生徒たちが自分を知り、好きなところや良いところを伸ばし、未来への夢や目標を見つけそれを実現する力「明日力」を身に付けられるよう、サポートしています。

スクーリングは宿泊型ではなく、日立本校または各学習センター近くのスクーリング会場で年間60時間程度参加します。

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