発達障害でも安心して通える通信制高校・サポート校

発達障害のある中学生やその家族で、高校進学に大きな不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。通信制高校なら、専門家のサポートを受けながら無理せず通える高校がたくさんあります。このページでは、発達障害へのサポートが充実している通信制高校・サポート校を紹介しています。

発達障害でも安心して通える通信制高校・サポート校

発達障害とは?

発達障害の人数は増加している?

文部科学省が2012年に行った「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」によると、「発達障害の可能性がある」とされた児童生徒は全体の約6.5%。これは、1クラスに約2人の割合です。

この数値の増加は、発達障害児自体の数が増えたのではなく、発達障害の診断基準が普及したことで、発達障害と診断される子どもの数が増えたのだと解釈する見方もあります。しかしいずれにせよ、「発達障害」という言葉が以前よりも身近になったのは事実です。

発達障害の症状は一人ひとり異なる

ひとくちに発達障害といっても、実は色々な種類があります。大きくは、「自閉症スペクトラム(ASD)」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」の3つに分けられますが、症状の現れ方は人によってさまざま。二人として同じ症状を抱える人はいないと言われています。また、「あなたはASD、きみはLD」といったように、はっきりと1つの症状に特定できるものではなく、複数の症状が重なって現れるのもよくあること。そのため、個々に合わせた教育を受けるには、きめこまやかなサポートが必要となるのです。

※発達障害についてのさらに詳しい内容はこちら

発達障害にはどんな種類がある?それぞれの症状は?

発達障害でも安心して通うなら通信制高校がオススメ

発達障害を抱える中学生やその家族の前にたちはだかるのが、「高校進学」という大きな壁です。勉強についていく自信がない人や、勉強は好きだけどコミュニケーションに自信がない人、学校という場所が好きではないという人は、ぜひ通信制高校を検討してみてください。

通信制高校なら毎日学校に通う必要もなく、少人数制や個別指導で日々の学習をきちんとサポートしてくれます。ほとんどの学校が単位制なので留年する心配もなく、自分のペースで勉強をすすめながら無理なく高校卒業を目指すことが可能です。

通信制高校やサポート校を選ぶ際の3つのポイント

では、発達障害の生徒が通信制高校を選ぶとき、具体的にどんな点に注意して高校を選べばいいのでしょうか。ポイントはこの3点です。

【ポイント1】個別対応など、発達障害に対して理解があるか

個別指導や少人数制指導など、個々に合わせた授業方式を取り入れている通信制高校はたくさんありますが、発達障害の生徒に個別に対応してくれるかどうかはまた別の話です。特別支援コースなど、発達障害の生徒を対象にしたコースを設けている高校もありますから、実際の学習環境について具体的な内容を問い合わせてみましょう。

【ポイント2】専門知識を持ったカウンセラーが常駐しているかどうか

引きこもりや不登校の生徒も多く受け入れている通信制高校では、生徒のメンタルサポートに力を入れている学校がたくさんあります。選ぶなら、発達障害の専門知識をもったカウンセラーが配置されている・カウンセラーが常駐している・教師自身がカウンセラーの資格を有している学校などが安心でしょう。

【ポイント3】コミュニケーション能力や社会性を学べるか

通常の授業のほかに、コミュニケーション能力や社会性などを身につけられる「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」などの授業を行っているかどうかもチェックしてみましょう。また、就労観の育成など、将来を見据えた訓練を受けられるかも重要です。

発達障害でも安心して通える通信制高校・サポート校一覧

鹿島学園高等学校

学校法人鹿島学園 鹿島学園高等学校

全国に130カ所以上の拠点を持つ鹿島学園高等学校には、発達障害に対応したキャンパスがたくさんあります。なかでも、「レッグキャンパス」はさまざまな障害を抱える生徒をサポートしてくれる発達障害サポートキャンパスです。学習塾や予備校、フリースクールに併設されおり、全国に拠点があるため自宅から通いやすいのも魅力。担任は発達障害の知識を有する教師が受け持ち、学習を通じて「自立」を促します。大学進学の実績も多く、「大学に進みたい!」と考えている人にもお勧めです。

中央高等学院

中央高等学院

東京・神奈川・埼玉など、首都圏を中心に7カ所のキャンパスを展開する中央高等学院。個別サポート体制が整っており、親身に高校卒業までをフォローしてくれます。教師はすべて常勤でクラス担任制を導入しているため、教師と生徒の距離が近く、小さな異変も素早く察知してくれます。専門カウンセラーも在籍しており、学習面、生活面のあらゆる悩みを相談できます。

原宿AIA高等学院

原宿AIA高等学院

原宿AIA高等学院は“留学からお笑いまで”多彩な学びを提供するオルタナティブスクールです。通信制高校のサポート校でもあるため、もちろん高卒資格も取得できます。校内には特別支援の免許を持ったサポートスタッフを配置。ADHDや自閉症スペクトラム、LDなどの対応歴を持つ専門スタッフが、個々の特性に合わせたサポートを行っています。

代々木高等学校

全国30か所以上のキャンパスに加え、国内外に100以上のサテライト教室を展開している代々木高等学校。東京・大阪・兵庫・三重・愛知にある計8カ所のキャンパスでは「発達支援コース」を設置し、発達に凹凸を感じている生徒の為に、それぞれの特性に合わせた支援を行っています。一人ひとりに合わせた「オーダーメイド授業」により、自立に必要な力を育みます。

八洲学園高等学校

東京・神奈川・大阪・兵庫にキャンパスを持つ八洲学園高等学校では、発達障害などにより支援を必要とする生徒へ向けた、通信制高校初の「5年制」クラスを開設。3年間という制約に縛られることなく、時間をかけながら自立支援を行います。週5日登校しながら集団生活へ適応する力を身につけ、最終的な社会的自立を目指します。

あおい高等学院

あおい高等学院は、さくら国際高等学校の大阪枚方キャンパスとして認可されているサポート校です。発達障害などで生きづらさを感じている生徒を広く受け入れており、生徒たちを学習面と生活面の両方から支援しています。授業は8名までの少人数制で、個別対応も充実。一人一人に合わせたサポートを行っています。

つくば高等学院

茨城県つくば市にあるIT・プログラミングをメインとした通信制高校サポート校です。特別支援教室にいた生徒も在籍するなど、発達障害を持つ生徒を積極的に受け入れています。書字や読字が苦手でもITを通して円滑に学習を進めることができるのが当校の強み。場面緘黙の生徒にはチャットで対応するなど、個性に合わせたきめ細やかなサポート体制が整っています。

明蓬館高等学校

明蓬館高校は、心理検査や面談などを通して一人ひとりの障害特性を見極め、それぞれの発達に合わせた指導計画や支援計画を立ててくれます。支援員や相談員も常駐しており、学習面を中心に人間関係の構築や就労観の習得をサポート。また、成績もテストの結果だけで判断されることはなく、学習成果物(ポートフォリオ)での評価を積極的に取り入れています。

星槎国際高等学校

星槎国際高等学校では、「個性を尊重する」「仲間はずれを作らない」という考えのもと、障害を持った生徒もそうでない生徒も区別をしない“インクルージョン教育”を行っています。また、SSTにも力を入れており、コミュニケーション能力や生活習慣の確立など、社会で必要な能力を身につけることができます。

まとめ

発達障害のために、今の学校でつらい思いをしていたり、居心地の悪さを感じている人は、高校進学に対してもナーバスになっているのではないでしょうか?しかし、発達障害への理解がある通信制高校を選べば、ストレスのない楽しい高校生活を送れるかもしれません。気になる高校があったら、実際にどのようなサポートが受けられるのか直接問い合わせてみましょう。

自分に合った通信制高校・サポート校を探そう!

通信制高校ガイド|自分にピッタリの通信制高校・サポート校がきっと見つかる!
資料請求はカンタン&無料!
自分にぴったりの通信制高校・サポート校を見つけよう!