神奈川県の「通級による指導導入校」とは?

神奈川県にはさまざまな特色を持つ公立高校があります。その中の一つが、通級指導を取り入れた「通級による指導導入校」です。このページでは、通級による指導導入校のしくみについて紹介します。

神奈川県の「通級による指導導入校」とは?

神奈川県の通級による指導導入校の仕組み

2000年度以降、さまざまな高校教育改革を行なっている神奈川県。そのうちのひとつが「通級による指導導入校」です。
通級指導とは、学習障害や注意欠陥多動性障害などさまざまな障がいを抱える生徒が、通常学級に在籍しながら必要に応じて別教室で支援を受けられる仕組みのこと。
2018年度から、高等学校及び中等教育学校の後期課程において、障がいに応じた特別の指導を受ける指導「通級による指導」が行えるようになりました。神奈川県では、2018年度から保土ケ谷高等学校、生田東高等学校、綾瀬西高等学校の3校が、2020年度から横浜修悠館高等学校で通級指導を開始しました。

通級での指導内容とは?

通級では、単に教科の学習を補うための学習支援ではなく、特別支援学校高等部学習指導要領の「自立活動」の内容を参考とした指導を行います。自立活動の内容は「健康の保持」「心理的な安定」「人間関係の形成」「環境の把握」「身体の動き」「コミュニケーション」の6つの項目からなり、生徒の障がいによる学習上・生活上の困難を改善・克服するために、必要な項目を選んで取り扱います。

対象について

通級指導の対象となるのは、以下を満たす生徒です。

  • 県立高校又は県立中等教育学校(後期課程)に在籍する生徒
  • 自閉症、情緒障害、学習障害、注意欠陥多動性障害がある生徒
  • 通常の学級での学習に概ね参加することができ、一部を障がいの状態に応じた特別な指導(「自立活動」の内容を参考とした指導)を行う必要がある生徒

神奈川県の通級による指導導入校一覧

横浜修悠館高等学校(※他校通級)

2008年に設立された全国で7校のみの公立の通信制独立校です。将来の「自立と社会参加」を目標に、各生徒の実態やニーズ等に応じて指導を実施しています。教室では少人数の生徒に対し複数の教員が配置され、きめ細やかにフォロー。必要に応じて、個別に指導を行う場合もあります。
※他校通級とは、他の学校に設置した通級指導教室に定期的に通い指導を受ける形態のことです。

■学校所在地:神奈川県横浜市泉区和泉町2563
■最寄り駅:相鉄いずみ野線「いずみ中央」駅より徒歩12分

保土ケ谷高校

1979年開校。保土ケ谷高校では、一人ひとりの状況に応じ個別指導を行う「ほどがや★すきる」(通級指導)を実施。また、スクールカウンセラーの設置、ユニバーサルデザイン化の取り組みなど、生徒が3年間安心して落ち着いて学習できるよう、きめ細やかな支援を行っています。

■学校所在地:神奈川県横浜市保土ケ谷区川島町1557
■最寄り駅:相模鉄道「西谷」駅より徒歩25分

生田東高校

1977年開校。「落ち着いて学べる学習環境、安心して送れる学校生活」を目標に、少人数(1年生外国語)・習熟度別(1年生数学)等を実施。通級による指導導入校として、水曜日の放課後などに自立活動の授業を展開するなど、多様な学びの場を提供しています。

■学校所在地:神奈川県川崎市多摩区生田4-32-1
■最寄り駅:小田急小田原線「生田」駅より徒歩10分

綾瀬西高校

1983年開校。綾瀬西高校では、学習や集団行動等に不安を抱える生徒に対応するべく、通級指導を実施しています。また、地域交流や福祉・ボランティアにも力を入れおり、「福祉の綾西」とも呼ばれているそう。

■学校所在地:神奈川県綾瀬市早川1485-1
■最寄り駅:JR相模線「海老名」駅よりバス、タクシー、自転車

関連記事

自分に合った通信制高校・サポート校を探そう!

通信制高校ガイド|自分にピッタリの通信制高校・サポート校がきっと見つかる!
資料請求はカンタン&無料!
自分にぴったりの通信制高校・サポート校を見つけよう!